また、国立がん研究センターなどが40~69歳の男女4万4152人を平均12年追跡して調べたところ、社会的な支えが「とても少ない」と答えた男性のグループは、「とても多い」と答えた男性のグループと比べて、大腸がん発症のリスクが1.5倍になり、大腸がんによる死亡は3.1倍になった。
「社会的な支えが少ないと日々の悩みを相談する相手がおらず、ストレスが増えることでがん発症のリスクが増すといわれている」(秋津医院院長の秋津壽男医師)
社会的に孤立して他人との交流が少ないと、がんだけではなく、心疾患や脳血管疾患、認知症のリスクが増すとの研究もある。
※週刊ポスト2018年9月14日号