ライフ

入れ歯を口に入れたまま歯磨き、口臭や誤嚥性肺炎の要因に

トラブルの種はいろいろ(撮影/岩澤倫彦)

 日本で「入れ歯」を使っている人は2000万人超と推計され、毎日の生活に欠かせない存在だが、入れ歯で注意しなければならないのが、「火傷」だ。

 保険で作る入れ歯はプラスチック系素材であるレジン製で、一定の厚みがあるため、飲み物や食べ物の熱さに鈍感になってしまうのだ。それを知らずに、飲み込んで咽頭や食道を火傷する場合がある。

 入れ歯を口に入れたまま、歯磨きのようにブラシでゴシゴシと洗う人がいるが、歯肉部分のレジンは柔らかい素材なので、強くこすると細かい傷が付く。そこにカンジダ菌などが繁殖して、入れ歯特有の不快感の強い「口臭」となるのだ(※注)。

【※注/入れ歯の歯肉部分のレジンと歯に充填するレジンの強度は大きく異なる】

 さらに、繁殖した細菌は「誤嚥性肺炎」の要因にもなるので、入れ歯は必ず外して専用洗浄剤を使い、優しくブラッシングするべきだ。

 他人と会話中に、ポロッと「入れ歯が外れる経験」をした人、ヒヤッとした人は少なくないだろう。

 総入れ歯の場合、口腔内の粘膜が唾液で濡れた状態を利用して、吸着させている。しかし、最近は入れ歯が吸着しない患者が増えていると、ベテラン開業医の坂詰和彦氏は指摘する。

「糖尿病や高血圧などで、何種類もの薬剤を服用していると、副作用で“ドライマウス”になる人がいます。そうなると、入れ歯は吸着しないので、外れやすくなるのです。服用薬を減らすことで改善することもありますが、必ず主治医に相談してください」

●取材・文/岩澤倫彦(ジャーナリスト・『やってはいけない歯科治療』著者)

※週刊ポスト2018年10月5日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

堂本剛が退所するが光一とKinKi Kidsは継続か
《SMILE-UP.退所》堂本剛がそれでもKinKi Kids解散を選ばなかった理由「SNS全削除の覚悟」
NEWSポストセブン
田村瑠奈容疑者と容疑者親子3人が暮らしていた自宅
《ススキノ頭部切断事件》2月末で終了の留置期間、親子3人の鑑定結果「娘の責任能力により起訴はギリギリの判断、両親は法廷へ」【自宅はスプレー缶で落書き被害】
NEWSポストセブン
「昭和の親父」を演じる阿部サダヲと「令和のワーママ」役の仲里依紗(時事通信フォト)
ドラマ『不適切にもほどがある!』阿部サダヲの“名言”4選「やりすぎ令和」に刺さる「昭和からの教え」
NEWSポストセブン
亡くなった山本陽子さん。81歳だった
俳優・山本陽子さん(81)逝去 「悪女」役で人気、晩年は熱海でおひとりさまミニマル生活 CMしていた山本海苔との契約はギネス記録に
NEWSポストセブン
元店員がTwitterに(現X)投稿したLINEのスクショ画像
大阪王将「ナメクジ大量発生」投稿の元店員「威力業務妨害で逮捕」でどうなる 識者は「刑事は不起訴でも民事で損賠請求される可能性」指摘
NEWSポストセブン
MVP受賞を称える夕食会での大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平、身につけるものから伝わるこだわりや信念 フォーマルファッション、愛犬の服など“私物のお値段”
週刊ポスト
ピエール瀧と伊勢谷友介
伊勢谷友介とピエール瀧が同日に“事件後初の舞台挨拶”登場 薬物事件からの復帰に待ち受ける「茨の道」
NEWSポストセブン
逮捕された細谷夫婦
【浅草・4歳女児毒殺妻の“裏の顔”】親子で「ちいかわ」ペアルック外出も、自宅では夫に「お茶を作りに戻れ」「殺せー!」と絶叫
NEWSポストセブン
渦中の万木議員と中川議員
《滋賀・車中での不適切行為裁判に判決》男性市議に提訴された女性市議が敗訴 決め手となった「写真」の存在【双方直撃】
NEWSポストセブン
雅子さま、チャールズ国王のがん公表で訪英プランが不透明に よみがえるのは“エリザベス女王対面できなかった”寂しい記憶
雅子さま、チャールズ国王のがん公表で訪英プランが不透明に よみがえるのは“エリザベス女王対面できなかった”寂しい記憶
女性セブン
かつての“氷上のプリンセス”のデート現場をキャッチ
元フィギュア村主章枝「ビリビリ破れたパンツ」でイケオジと西麻布ワイルドデート
NEWSポストセブン
長谷川京子が恋人と旅行に出かけた
長谷川京子、“大事な人と必ず訪れる大切な場所”タイに6才年下の恋人と旅行 浮かれて突っ走ることはない大人の恋
女性セブン