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2018.09.27 07:00 週刊ポスト
入れ歯を口に入れたまま歯磨き、口臭や誤嚥性肺炎の要因に

トラブルの種はいろいろ(撮影/岩澤倫彦)
日本で「入れ歯」を使っている人は2000万人超と推計され、毎日の生活に欠かせない存在だが、入れ歯で注意しなければならないのが、「火傷」だ。
保険で作る入れ歯はプラスチック系素材であるレジン製で、一定の厚みがあるため、飲み物や食べ物の熱さに鈍感になってしまうのだ。それを知らずに、飲み込んで咽頭や食道を火傷する場合がある。
入れ歯を口に入れたまま、歯磨きのようにブラシでゴシゴシと洗う人がいるが、歯肉部分のレジンは柔らかい素材なので、強くこすると細かい傷が付く。そこにカンジダ菌などが繁殖して、入れ歯特有の不快感の強い「口臭」となるのだ(※注)。
【※注/入れ歯の歯肉部分のレジンと歯に充填するレジンの強度は大きく異なる】
さらに、繁殖した細菌は「誤嚥性肺炎」の要因にもなるので、入れ歯は必ず外して専用洗浄剤を使い、優しくブラッシングするべきだ。
他人と会話中に、ポロッと「入れ歯が外れる経験」をした人、ヒヤッとした人は少なくないだろう。
総入れ歯の場合、口腔内の粘膜が唾液で濡れた状態を利用して、吸着させている。しかし、最近は入れ歯が吸着しない患者が増えていると、ベテラン開業医の坂詰和彦氏は指摘する。
「糖尿病や高血圧などで、何種類もの薬剤を服用していると、副作用で“ドライマウス”になる人がいます。そうなると、入れ歯は吸着しないので、外れやすくなるのです。服用薬を減らすことで改善することもありますが、必ず主治医に相談してください」
●取材・文/岩澤倫彦(ジャーナリスト・『やってはいけない歯科治療』著者)
※週刊ポスト2018年10月5日号
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