秋は家庭菜園に向いたシーズンだが、始めるにしても不安はあるだろう。種や育て方についての疑問を専門家に聞いた。
食用に買ったすいかの種を庭に飛ばしても、発芽するのはまれ。しかし、栽培用の種はうまくいけば1年越しでも発芽するのはなぜだろう。種苗メーカーの「サカタのタネ」の力石まり子さんはこう語る。
「栽培用の種は栄養状態が充実したものを使用し、発芽しやすいよう特殊な加工を施しています。一方、食用の野菜から採れた種は、発芽までの力を蓄えておらず、発芽しても収穫まで育たないものも多いのです」
そして、数日留守にする場合の 水遣りはどうすればいいのか? 応えは水を絶やさない ための道具を活用することにある。2日ほど留守にするだけなら、いつもより多めに水を与えておけば心配ない。それより長く留守にする場合は、お手製の水遣り機を作りたい。
バケツやペットボトルに水をたっぷり張り、布製のひもの片方を水につけ、もう一方を土に渡すと、常に水が滴る仕組み。
「水の入った容器はプランターより高い位置に置くこと。水がひもを伝いやすくなります」(園芸研究家の山田幸子さん)
そして、台風の被害を抑えるにはどうすればいいか。室内にコンテナを移動させるのがベストだが、大きすぎてできない場合はあらかじめコンテナを倒して風をよける。転がりやすいバケツ形コンテナは2つ並べてビニール袋で葉を覆い、一緒に固定。その上で地面に倒す。
「2つ固定すると強風でも転がりにくくなります。また、海に近い場所は塩分が強風に巻き上げられます。多くの植物は塩分で枯れてしまうので、台風が去った後に葉を水で洗い流しましょう」(山田さん)
※女性セブン2018年10月11日号