ライフ

「学校燃えろ」荒れて不登校になった息子はどう立ち直ったか

子供の不登校、シングルマザーの会社員・佐々木さんの実体験(イラスト/たばやん)

 もしも自分の子供が「学校に行きたくない」と言い始めたらどうするだろうか…。誰にでも起こりうることだが、どのようにすればいいのか分からないという人も多いだろう。高校生の長男と長女を1人で育てるシングルマザーの会社員・佐々木和子さんの実体験を紹介。もしものときの参考にしてほしい。

 * * *
 小学校に上がってから、息子が「授業がつまらない」「先生が嫌」と愚痴を言うように。

 シングルマザーの私は、息子が学校に行ってくれないと働きに出られません。「学校がつまらないのは当然」と、強制的に通わせました。

 下駄箱で怒鳴り合って、無理やり教室に押し込む毎日。家に帰れば「学校なんて燃えろ」と、愚痴も過激に…。

 そして3学期。息子は何を聞いても怒鳴る・暴れる・キレるようになり、会話ができなくなりました。

 嫌がる息子を強制登校させた結果、小学1年生の3学期に息子が“爆発”。会話ができないほど暴れるようになり、ようやく事態の深刻さに気づきました。職場に息子を連れて行ったりしてなんとか休ませましたが、学校に戻すことを諦めきれず、節目の時期ごとに学校へ行くことをすすめていました。

 そんな状態が小学3年生まで続いたある日、息子がランドセルをひっくり返し、プリントを破り捨てながら「学校をやめる」と宣言。この時、ようやく本心から言えました。

「わかった。学校はやめていい。今まで無理矢理連れて行ってごめん」

 ここまで気持ちが固まっているなら、何をしようがこの子は大丈夫──そう思いました。

 その後、いろいろなフリースクールを見学し本人が気に入ったところに通うことに。今は普通の高校に通っています。当時学校で何があったのか、結局教えてはくれませんでしたが、あの時についた心の傷が癒えるまで約10年かかりました。もっと早くに不登校を許していたらと、今でも後悔しています。

※女性セブン2018年10月18日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
9年の濃厚な女優人生を駆け抜けた夏目雅子さん(撮影/田川清美)
《没後40年・夏目雅子さんを偲ぶ》永遠の「原石」として記憶に刻まれた女優 『瀬戸内少年野球団』での天真爛漫さは「技巧では決して表現できない境地」
週刊ポスト
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン