会見で涙する、安田さんの妻で歌手のMyuさん(8月。時事通信フォト)
ISが「首都」としていたシリアのラッカは1年前に陥落。現在もイラクやシリアではISの残党とみられる武装組織による戦闘行為は続いているが、少なくともISの存在に注目する報道は3年前と比べて激減した。安田氏が“最後に”伝えた情報も、状況が大きく変わった今となっては詳細を報じる価値は低くなったことは否めない。
日本国内では安田氏の行動に対して批判する声が上がり、事実上の“身代金”が支払われた可能性も取り沙汰される。果たして帰国した安田氏は何を語るのか。いずれにしても3年の歳月で「失われた物」は大きすぎた。