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JALのCA飲酒問題 不本意な形での“宣伝効果”も

シャンパン提供が裏目に?(つのだよしお/AFLO)

 パイロットに続いて女性客室乗務員(CA)にも飲酒が発覚し、日本航空(JAL)が揺れている。11日には、国土交通省航空局から業務改善勧告を受けた。

 飲酒問題を起こしたのは12月17日の成田→ホノルル便に乗務していた46歳のCA。ギャレーと呼ばれる機内のキッチンで、プレミアムエコノミークラス用のシャンパンの小瓶(約170ml)を空け、プラスチック製のコップに半分ほど注いで飲んだとされる。複数の同僚CAが、アルコール臭や様子のおかしさを感じ、機内でアルコール検査を実施したことで判明した。

 空の安全を預かる立場として許されない行為だが、航空関係者の間で話題になったのは、このCAが飲んでいたのが「シャンパン」だったことだ。30代の女性CAがいう。

「シャンパンは、スパークリングワインの中でもフランス・シャンパーニュ地方で作られ、厳しい製法の条件を満たしたものしか名乗れません。だから総じて価格も高い。航空会社によってはプレミアムエコノミーにはシャンパンを置かず、スパークリングワインで済ませているところも多い。

 ところが今回の一件で、JALではプレミアムエコノミーでもシャンパンを飲めることが広まった」

 このCAは、社内の聞き取り調査で一昨年の11月にも乗務中に飲酒していたことが判明。調査報告書によれば、この時飲んでいたのもやはりシャンパンだったとされる。航空評論家の青木謙知氏がいう。

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