乾き物以外にも、ママの手作りつまみが日替わりである
中には角打ち文化に触れた喜びを語る外国の客の姿もあった。
「オーストラリアから弘明寺にやってきて40年。この店通いもそろそろ10年です。すでに弘明寺もここも僕の故郷になりました。みんないい人ばかりだし、日本の酒もデリシャスです。お酒をこうやって飲むのは、すてきな文化だと思いますよ」(60代、大学講師)
彼らがゆっくりとそして楽しげに飲んでいる酒は、焼酎ハイボール。
「甘くないのがなんとも気持ちいい。この辛口は絶対的にいい酒だよ。酒のわかる男が飲む酒だと俺は思うね」(60代、ガテン系)
庸三さんが夢を語る。
「私が子どもの頃、角打ちのお客さんたちが旅行に連れて行ってくれたりして、そんな楽しいことばかりが思い出として残っているんです。今の店もそんな楽しい場所にしようと、その途中なんですけどね。料理を出せる免許も取得しましたので、近々メニューをもっと増やす予定です。ほかにも考えていることがたくさんあって、それを一つひとつ実現させて、もっともっとお客さんに喜んでもらいたいんですよ」