「海女さんたちの血管年齢が若い理由として、魚を多く食べていることが挙げられます。特に、あじやさばなどの青魚に多く含まれるDHAやEPAには動脈硬化を予防する効果があるとされています」
◆やっぱり酢玉ねぎ
海女たちは魚のほか、貝や海藻はもちろん野菜も栽培しバランスよく取っている。中でも期待できるのは玉ねぎの持つ効果だ。心臓や血管に詳しい工藤内科副院長の工藤孝文さんはそのメカニズムをこう解説する。
「玉ねぎに含まれるケルセチンという物質が特に血管によく、抗酸化作用や悪玉コレステロールを減らす、血液をサラサラにして血栓を予防するなどの作用があります。日光にあてると増えるため、少し天日にさらしてから食べると、より多く体に摂り入れることができます。さらに、同じく動脈硬化を予防する作用のある酢を足すと相乗効果も期待できます」
玉ねぎに加え、トマトのリコピンも血流をよくする効果があることがわかっている。積極的に取り入れたい。
※女性セブン2019年2月28日号