スポーツ

イチロー 突然の引退情報に蠢くマリナーズ経営陣の皮算用

来月で見納めになってしまうのか(共同通信社)

 日本が誇るスーパースターが来月、“見納め”となってしまうのか。シアトル・マリナーズのイチロー(45)に引退報道が飛び出した。米経済誌『フォーブス』が〈日本での開幕2連戦が彼の現役最後の公式戦になる。シアトルに戻って3月25、26日に予定されているオープン戦のパドレス戦を引退試合にする可能性がある〉と報じ、『USA TODAY』などさまざまなメディアが後追いしている。

 昨季も「会長付特別補佐」という肩書きで実戦への出場は少なかったが、あまりにも唐突な報道に、日本のファンは戸惑うばかり。しかしこの引退説をめぐっては、“フェイクニュース”と見る向きも多い。

「フォーブスの記事には〈私の情報源によると、それ以上の延長はない〉とあるが、この情報源はマリナーズの球団幹部だと言われています。イチローが現役として居座り続けることを快く思わない幹部が一部にいて、引退を既定路線にしてイチローに圧力をかけるためにリークしたのではないかと噂されている」(メジャーリーグ関係者)

 米国を拠点に長年取材活動を続けてきたスポーツジャーナリストの出村義和氏はこう見る。

「マリナーズが日本の開幕カードで引退させるつもりであれば、事前にアナウンスして大イベントにするなど、最大限に利用するはずです。イチローの現役続行をめぐっては、球団としても様子を見ているのが実態ではないか。開幕カードの後も、昨年の『会長付特別補佐』のようなポストを用意して、イチローの囲い込みを続けると思います」

 イチロー本人は引退説について「安易な意見を裏切りたい」と断言。逆境でこそ力を発揮してきたレジェンドの言葉だからこそ、期待したい。

※週刊ポスト2019年3月8日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《事故後初の肉声》広末涼子、「ご心配をおかけしました」騒動を音声配信で謝罪 主婦業に励む近況伝える
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
鶴保庸介氏の失言は和歌山選挙区の自民党候補・二階伸康氏にも逆風か
「二階一族を全滅させる戦い」との声も…鶴保庸介氏「運がいいことに能登で地震」発言も攻撃材料になる和歌山選挙区「一族郎党、根こそぎ潰す」戦国時代のような様相に
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン
サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
《普通の大学生として過ごす等身大の姿》悠仁さまが筑波大キャンパス生活で選んだ“人気ブランドのシューズ”ロゴ入りでも気にせず着用
週刊ポスト