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サファテでも厳しいSBの外国人枠、開幕一軍巡って大混戦

開幕はもうまもなく

 巨人の8人に次ぎ、7人の外国人選手を抱えるソフトバンク。4年で39勝のバンデンハーク(33)、2015年から3年連続セーブ王の守護神サファテ(37)、2017年本塁打王のデスパイネ(32)の3選手が実績で抜きんでているため、残り1枠を巡り、最速161キロ右腕スアレス(28)、昨季54試合で9本塁打を記録したグラシアル(33)ら4選手が争う──とみられていた。開幕一軍入りを勝ち取れる外国人選手は誰なのか。

 ダイエーとソフトバンクで投手コーチを務めてきた杉本正氏は「決まっているのは先発転向したスアレスだけでしょう」と、まさかの大混戦だという。

「まずサファテが厳しい。昨年開幕直後に痛めた股関節の手術明けで走り込めていないため、下半身が細くなっている。開幕は間に合わなそうです。デスパイネはパスポートの更新手続きなどで来日が3月上旬まで遅れるようで調整に時間がかかる。バンデンハークも腰痛で出遅れている。

 グラシアルと中継ぎのモイネロ(23)も来日したばかりで、練習試合(2月28日時点)で結果を残せたのはスアレスと同じく先発候補のミランダ(30)ぐらい。さすがに何人かは開幕に間に合うと思いますが……」

 分厚い戦力を誇るソフトバンクで、まさかの事態だ。

「とりわけサファテがいないとなると重大問題。チームの骨格を形成する4人の外国人枠をうまく活かせないとなると、リーグV奪回の計画が大きく狂いかねない」

 工藤公康監督の手腕が問われることになる。

※週刊ポスト2019年3月15日号

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