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湯呑、ぬいぐるみ、ふきん… 被災地で生まれた手仕事の逸品

『KACHI-UMA』(撮影/永禮賢)

 東日本大震災から8年──その間東北では、“手仕事”でもう一度立ち上がり、復興を超え、自立を目指すプロジェクトが100以上も誕生したという。

 震災後、東北各地で同時多発的に始まったものづくりによる復興の動きに注目し、それを記録・発信するメディアとして開設されたウェブサイトがある。

 そのサイト「東北マニュファクチュール・ストーリー」で執筆を担当することとなり、2012年以降80団体以上を取材、このほど著書『復興から自立への「ものづくり」』にまとめたライターの飛田恵美子さんは、取材を重ねるうちに気がついたことがあるという。

「当初はそこにある材料で、機械がなくてもできるという理由で選択された手段でしたが、隣にいる人と一緒にものをつくり、欲しい人に売るというシンプルな営みが、復興だけにはくくれないものを生んでいました。たとえば、人口減少や少子化、産業の衰退、コミュニティーの崩壊、女性の働き方など、いま全国の地方が直面する課題を解決するヒントです。私たちが東北から学べることはとても多いと思っています」

◇『復興から自立への「ものづくり」 福島のおかあさんが作ったくまのぬいぐるみはなぜパリで絶賛されたのか』飛田恵美子著(小学館)

 東日本大震災後に生まれたものづくりによる復興プロジェクトを紹介するウェブサイト「東北マニュファクチュール・ストーリー」から、21話を再編集。元気と希望、そして地域の課題解決へのヒントももらえる一冊。定価:1600円+税

 そこで、被災地で生まれた“手仕事”による逸品を紹介する。

『KACHI-UMA』
 浪江町(福島県)の伝統工芸・大堀相馬焼を再興するプロジェクト。こちらは気鋭のクリエーターが大堀相馬焼の特徴“走り駒”を瑞々しい感性で表現した湯のみ。
各3000円(税抜)/ガッチ株式会社

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