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2019.03.23 07:00  NEWSポストセブン

インドの新興ホテルが日本で「賃貸住宅事業」に参入する狙い

 新会社「OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN(OYO LIFE)」が特徴的なのは、スマートフォンひとつで物件探しから入居、退去までができる賃貸サービスを提供すること。数日間の試し住みも可能だという。

 通常、日本で賃貸物件に住もうとする場合は、まず賃貸情報サイトで物件を探し不動産屋を訪れるのが一般的。さらに連帯保証人をつけ公的書類も揃えるなど多くの書類へサイン、契約の際は敷金、礼金、仲介手数料、保険料などを支払う。保証会社との契約が必要なケースもある。

 だが、OYO LIFEでは、入居前の清掃費のみ発生するが、敷金・礼金・仲介手数料がかからず、家具・家電付き、Wi-Fi通信費等の料金も込み。何よりスマホひとつで入居契約・退去まで可能で、書面での通知も不要だ。さらに3日間の“住み試し”が可能。実際に住んでから契約の検討ができるというのも斬新。「ホテルのように部屋を選ぶだけ」を謳う。

 通常の不動産賃貸借契約では資格者と対面し重要事項説明を受ける必要があるが、なぜOYOのようなスマホを使った契約スタイルが可能かというと、サブリース物件、すなわち“転貸”物件だからだ。OYO LIFEは仲介業者ではなく貸主ということで、法律のハードルをクリアしている。

 この“サブリース”というワードには敏感な方もいるだろう。瑕疵ある物件でニュースとなった「賃貸アパート経営」の問題でもサブリースというシステムが報道された。物件オーナーへの「家賃保証」を謳いながら契約を反故してきた実態も問題になった。

 そこで、OYO LIFEもこれからは物件オーナーへの管理システム提供といった収支や入居率などをスマホ一つで確認できるようなサービスが重要になってくるだろうし、機会損失が少なくなるような高い技術力も期待される。

 OYO LIFEは東京23区を中心にサービス提供を開始するというが、ネックは料金が賃貸住宅相場と比較して割高なこと。OYO LIFEには3つの部屋タイプがあるが、マンションタイプで10万~15万円、戸建タイプで 25万~45万円、シェアハウスタイプで4万~6万円。ただし、通常の賃貸借契約で負担する初期費用から勘案すると、1年半までの入居であれば割安になる目安で賃料設定をしているという。

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