芸能

フリーで成功の川田裕美アナ、宮根誠司氏から受けた刺激

売れっ子の川田裕美アナ

 局アナからのフリー転身ラッシュが続き、地殻変動の激しい女性アナウンサー界。そんな中、昨年12月に発表された「好きな女性アナウンサーランキング」で、ランク外からいきなりの4位にランクアップした川田裕美アナ(35才)。フリーとなり活躍の場を広げ、ぎこちないスキップ、情熱的な和菓子愛などマルチな魅力を披露する注目アナが“お茶の間に愛される理由”とは。

◆「売れっ子」と言われても「えぇ~本当かなぁ」と半信半疑です

 密着したこの日、MCを務める『この差って何ですか?』(TBS系)の収録を終えると、スイーツを前にうっとり幸せそうな表情を浮かべた。

「収録後だけでなく、合間も常に甘いものをつまんでいます。話題にしていただいているスキップは現場で期待されている空気を感じるとつい…。それで撮影後に人知れず凹んで(笑い)…。そんな時もすかさずスイーツで心を癒します」

 この天真爛漫さに多くの視聴者が惹きつけられ、現在、6本のレギュラーを抱え、オリコンの好きな女性アナウンサーランキングでは4位に輝く“売れっ子フリーアナ”なのだ。

「自分のことじゃないみたいで半信半疑でした。古巣の読売テレビの元同僚とのLINEでは“よっ、4位!”なんてみんなにいじられて“怒りマーク”を返したりして(笑い)。関西のそんなノリが心地よくて大好きです」

 大阪府泉大津市生まれ、和歌山大学に進学し、2006年、大学卒業とともに読売テレビに入社。情報番組からバラエティーまで、ジャンルにとらわれず活躍し、2011年に『情報ライブ ミヤネ屋』の司会に抜擢されたことで、知名度は全国区に。「自分を育ててくれた愛するホーム」という関西を飛び出し、フリーアナウンサーに転身したのは4年前、31才の時だ。

「あれほど実力があるのに、常に高いところを目指している宮根(誠司)さんに刺激を受け、“自分は今、新しいことに挑戦できているのかな”という思いがだんだん強くなりました。東京という全然知らない土地、環境に飛び込むのは、不安も大きかったですが、両親も妹も家族全員賛成してくれて決心がつきました。私はいちばん身近な人が喜んでくれないと多くの視聴者に喜んでもらえないと思うんです。家族が笑顔になる仕事がアナウンサーとしての軸で、何より大事にしています」

 フリー転身後は、『ぐるぐるナインティナイン』や『1周回って知らない話』(どちらも日本テレビ系)などに次々出演し、年間出演番組数が200に近づいた年もあるなど、“フリーアナの勝ち組”といわれるまでに。

 安定したMC力に定評がある一方、スキップや和菓子好きなど、パーソナルな部分も注目されている。

「私はスイーツの中でもあんこ系がダントツに好きで、そのきっかけは幼い頃に祖母が買ってくれたいちご大福や手作りのお団子でした。祖母の“目の前のこの子を喜ばせたい。笑顔にしたい”という愛情が私のルーツになっている気がします」

 大福からあんこだけ吸い出すほどのあんこ熱が高じて、昨秋には『あんことわたし 日日大あん吉日』(ぴあ)を刊行。

「フリーになって何でもできる立場になったので、いろいろやってみたいですね」

 パワー源である家族、栄養源のあんこ、生粋のなにわ魂──「川田裕美」をつくるさまざまな要素はこれからも彼女を進化させ続けるだろう。

撮影/太田真三

※女性セブン2019年4月25日号

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