ビジネス

「面接で落とされる就活生」 陥りがちな4つの失敗

採用面接での失敗事例を知ったうえで対策しよう

 就職活動シーズンも佳境を迎え、多くの企業で面接が進んでいる。「売り手市場」と言われるが、大手企業・上場企業の求人件数を見ると、実はそうした企業に入る企業の難しさは変わっていない。では、面接をくぐり抜ける人材と、落とされる就活生の違いはどこにあるのか。就活塾・キャリアアカデミーの宇佐川景子氏が「就活生が陥りがちな失敗」を解説する。

 * * *
 私が勤めている「キャリアアカデミー」に通った学生たちから聞いた、面接に落ちたケースでの「失敗」を4つご紹介したいと思います。

【1】企業の事業内容をほとんど把握していない

「面接で『入社したらやりたい仕事』を聞かれました。実は、面接まで会社のことをあまり調べておらず、公式サイトで読んだ事業のことをしどろもどろに話し、落ちてしまいました」(学生Aさん)

 企業の事業内容をきちんと知らないということは、就活に時間をかけて準備をしていないということ。その企業への熱意がないことはもちろん、社会人になっても仕事の準備をしっかりしない人とみなされて、内定は難しくなります。

 企業のウェブサイトを読むことはもちろん、OB・OG訪問や会社説明会で社員の話を聞いて、その企業ならではの志望理由を文章にかけるようにしたいものです。ウェブサイトも、表面的な事業内容だけを見るのではなく、中期経営計画や決算発表資料などを読み込んで会社が目指す方向性、力を入れている事業を把握しておくことが必要です。雑誌などで社長インタビューを探して読むことも効果的でしょう。理想的には、大学3年生の夏までには事業内容を踏まえたやりたい仕事について面接で話せるよう準備しておくべきです。

【2】突飛なことをする

「自己紹介で一発芸を披露しましたが、面接官は誰も笑わず、冷たい空気が流れました」(学生Bさん)

 自己紹介で、面接担当者の記憶に残るのが大事だと思って一発芸をしたそうです。確かに記憶に残ることは大切です。しかし、SNSでウケを狙うような目立ち方ではなく、誠実で仕事に対する熱意があるといった方向で記憶に残らなければなりません。一見地味であっても、話している内容や温度感によっては、面接官の記憶にはしっかり残ります。変に目立つ必要はありません。それよりも謙虚に元気がよいほうが、好感度が高いと言えます。

関連記事

トピックス

盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
モサドの次なる標的とは(右はモサド長官のダビデ・バルネア氏、左はネタニヤフ首相/共同通信社)
イスラエルの対イラン「ライジング・ライオン作戦」を成功させた“世界最強諜報機関”モサドのベールに包まれた業務 イラン防諜部隊のトップ以下20人を二重スパイにした実績も
週刊ポスト
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《東洋大学に“そんなことある?”を問い合わせた結果》学歴詐称疑惑の田久保眞紀・伊東市長「除籍であることが判明」会見にツッコミ続出〈除籍されたのかわからないの?〉
NEWSポストセブン
愛知県豊田市の19歳女性を殺害したとして逮捕された安藤陸人容疑者(20)
事件の“断末魔”、殴打された痕跡、部屋中に血痕…“自慢の恋人”東川千愛礼さん(19)を襲った安藤陸人容疑者の「強烈な殺意」【豊田市19歳刺殺事件】
NEWSポストセブン