おいしいラーメン店には事欠かない昨今、カップ麺は押されがち?と思いきや、そんなことはない。なんと『ミシュランガイド2019』に掲載されたラーメン店主も、まさかカップラーメンを食べている!? ラーメン愛あふれる店主の“推し麺”を紹介。
◆らぁ麺 すぎ本/ビブグルマン
店主の杉本康介さんは、自身のことを筋金入りの“ラーメンオタク”と笑う。20代の会社員時代、年間500杯を食べ歩き、ラーメン好きが高じて、“ラーメンの鬼”の異名をとる故・佐野実さんの『支那そばや』で4年間修業。独立当初は1人で店を切り盛りし、忙しい時は洗い物の合間に、立ったままカップ麺をすすって空腹を満たした。
「麺は何でも好きだから、カップ麺もよく食べます。ぼくが目指すのは、みんなに愛される飽きないラーメン。そういう意味ではカップ麺がライバルかも(笑い)」
舌で覚えた何百軒もの味の記憶は、時に斬新な閃きを与え、杉本さんは自由自在にカップ麺の世界を楽しむ。ラーメンとは何かと尋ねると「…恋人ですかね」と笑った。
【セブンプレミアム ゴールド すみれ 札幌濃厚味噌】278円/セブン&アイグループ各店
「北海道の大好きな名店の味。香ばしい焦がしみそとラードの風味、黄味を帯びたちぢれ麺が店の味に本当によく似てる。発酵食品同士、納豆を入れるととろみが出てうまい! 大豆で食べ応えもアップ」(杉本さん)
【セブンプレミアム 蒙古タンメン中本 辛旨味噌】204円/セブン&アイグループ各店
「付属の辛味オイルが激辛なので、ぼくは半分だけ入れて、ハバネロソースで辛味を足します。にんにくや玉ねぎ、にんじんなど野菜の旨味が加わるのでコクが出て、さらにおいしく格上げ。香りも全然違うんです」(杉本さん)
住所:東京都中野区鷺宮4-2-3
撮影/深澤慎平
※女性セブン2019年5月9・16日号