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2019.06.01 16:00  週刊ポスト

前立腺肥大の治療薬 副次効果期待で心疾患を防げる薬もある

前立腺肥大の薬について医師が解説

 健康診断や人間ドックの結果が出るたびに、どんな薬を飲んでいるかの会話に花が咲く。「なんだ、お前もあの薬を飲んでいるのか」と妙に安心してしまうことも少なくない。だが、多くの人が服用している有名薬だからといって、それがあなたに合っているとは限らない。

 例えば、前立腺肥大症は、肥大した前立腺が尿道を圧迫し、排尿障害や頻尿などの症状が出る。40代から始まり、60代では約半数にみられる。この治療薬で最も処方量が多いのは、「α1遮断薬」の「ユリーフ」だ。

 しかしここ数年、2014年に登場したあるタイプの薬が注目を集めている。川崎医科大学附属病院の永井敦医師(泌尿器科)が指摘する。

「『ザルティア』という『PDE5阻害薬』です。もともとはED治療薬として使われていましたが、低用量を連日投与すると前立腺肥大症による排尿障害を緩和させることが判明しました」

 それらのほかにも、様々な「効果」があるという。

「この薬には、傷ついた血管を修復する作用があることもわかっています。動脈硬化を防ぎ、心血管疾患の予防が期待できる。

 以前は『α1遮断薬』を処方することが多かったのですが、前立腺肥大に対する効果は『PDE5阻害薬』も大きく変わらないので、“副次効果”を期待して処方することが増えました」(永井医師)

※週刊ポスト2019年6月7日号

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