ライフ

ネット炎上の主なパターン 謝罪で対処できないものとは

【グラフ】相談件数の推移

 スマホが普及し、誰もがインターネットを使える今の時代、知らない間に自分の顔や住所が特定され、ネット上に流出することが、頻繁に起こっている。

「気軽に自分の思いを発信できるようになったのはいいことですが、その投稿に非難や批判が殺到し、“炎上”と呼ばれる収拾のつかない状況に陥るのは、もはや著名人だけではありません」と言うのは、インターネットトラブルに詳しい『グリー』社会貢献チーム・マネージャーの小木曽健さん。「ネット上でのトラブルには、いくつかのパターンがあり、主なものを紹介すると…。

●自分に非があるもの

 ネット上での問題画像や問題発信などにより、非難が殺到し、収集がつかなくなったもの。

●意見の相違によるもの

 自分の考えや感想を投稿したら、違う意見の人々から反感を買い、攻撃を受けるもの。

●人違いや関係者だったことにより起こるもの

 同姓同名、容姿が似ていたなどの人違いや、同じ組織に属しているという理由で、トラブルに巻き込まれてしまうもの」(小木曽さん・以下同)

 自分に非があるものでは、政治家やタレントが不用意な発言をしたことで起こるケースをよく耳にするが…。

「この場合は、自分の非を認めて謝罪することで、ある程度対処できます。対応が難しいのは、意見の相違や人違いといったトラブルです。これらは対処のしようがないので、なかなか沈静化もできない。非常にやっかいなものです」

 氏名や住所、出身地、自分や親、配偶者などの職業までもが、ネットの掲示板に書かれてしまった人もいる。

「特にツイッターでの投稿は、トラブルが起きやすい。その理由は、友達同士でつながっていなくても自由に意見を投稿できるからです。なかでも、芸能人や有名人、インフルエンサーはフォロワー数も多く、目立つ存在なので被害に遭いやすいのは当然なのですが、彼らに対してコメントした結果、大勢から攻撃を受けるケースもある。自分はフォロワー数も少ない一般人だから安心、ということはありません」

※女性セブン2019年6月27日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

6月6日から公開されている映画『国宝』(インスタグラムより)
【吉沢亮の演技が絶賛】歌舞伎映画『国宝』はなぜ東宝の配給なのか 松竹は「回答する立場にはございません」としつつ、「盛況となりますよう期待しております」と異例の回答
NEWSポストセブン
さいたま市大宮区のマンション内で人骨が見つかった
《さいたま市頭蓋骨殺人》「マンションに警官や鑑識が出入りして…」頭蓋骨7年間保管の齋藤純容疑者の自宅で起きた“ある異変”「遺体を捨てたゴミ捨て場はすごく目立つ場所」
NEWSポストセブン
大谷翔平の投手復帰が待ち望まれている状況だが…
大谷翔平「二刀流復活でもドジャースV逸」の悲劇を防ぐカギは“7月末トレード” 最悪のシナリオは「中途半端な形で二刀流本格復活」
週刊ポスト
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
「生肉からの混入はあり得ないとの回答を得た」“ウジ虫混入ラーメン”騒動、来来亭が調査結果を公表…虫の特定には至らず
NEWSポストセブン
左:激太り後の水原被告、右:2月6日、懲役刑を言い渡された時の水原被告(左:AFLO、右:時事通信)
《3度目の正直「ついに収監」》水原一平被告と最愛の妻はすでに別居状態か〈私の夢は彼と小さな結婚式を挙げること〉 ペットとの面会に米連邦刑務局は「ノー!ノー!ノー!」
NEWSポストセブン
“超ミニ丈”のテニスウェア姿を披露した園田選手(本人インスタグラムより)
《けしからん恵体で注目》プロテニス選手・園田彩乃「ほしい物リスト」に並ぶ生々しい高単価商品の数々…初のファンミ価格は強気のお値段
NEWSポストセブン
浅草・浅草寺で撮影された台湾人観光客の写真が物議を醸している(Xより)
「私に群がる日本のファンたち…」浅草・台湾人観光客の“#羞恥任務”が物議、ITジャーナリスト解説「炎上も計算の内かもしれません」
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(時事通信フォト)
《スヤスヤ寝顔動画で話題の佳子さま》「メイクは引き算くらいがちょうどよいのでは…」ブラジル訪問の“まるでファッションショー”な日替わり衣装、専門家がワンポイントアドバイス【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン