今年も1歳馬の募集が始まっており、競馬雑誌などではさかんに広告が出て、人気種牡馬の産駒や活躍馬の弟妹を揃えていることをアピールしている。競馬好きにとってはラインナップを見ているだけでも楽しいものだ。
社台サラブレッドクラブ、サンデーサラブレッドクラブ、GIサラブレッドクラブでは、この時期募集馬を実際に見るための牧場見学ツアーが何度か行なわれ、毎年1000人以上が参加。広々とした北海道の牧場で、お目当ての馬を熱心にチェックする光景はなかなか壮観だ。
下は1000万円(1口25万円)から、上は1億2000万円(1口300万円)まで。1口とはいえ、決して安い買い物ではないにもかかわらず、人気の馬は希望者が100人を超え、抽選や過去の出資実績次第となる。そのため、第2、第3の候補まで考えておかなければならないから、何頭も記憶しておかなければならないようだ。
●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。
※週刊ポスト2019年7月5日号