マツダの車名変更によるブランド改革はイメージアップに繋がるか
前述したように、マツダのターゲット層はクルマ好き、それも速さにこだわる人というより、大人の道具としてのこだわりを持つ人にフォーカスしており、「輸入車と国産車を同時に購入候補にする方々の間で確実にマツダブランドの好意度が上がってきた。『MAZDA3』のご購入者は、輸入車と比較検討されるお客様が2割ぐらいを占めています」(前出・福原氏)と言う。
以前、丸本社長は「クルマのブランド価値を上げながら、少しずつそれに見合う価格アップを図ってきた好例がアウディだ」と、尺取虫のごとくプレミアムメーカーへ脱皮していく決意を語っていた。その過渡期の第1弾となった「MAZDA3」は、新しいマツダのブランド戦略とともに、どこまでユーザーの心に響いて販売台数につながるか──注視していきたい。