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2019.07.06 07:00  週刊ポスト

江戸の鰻名店 200年受け継がれる秘伝のタレは震災耐えた

『駒形 前川』の「うな重」4212円から(吸物、お新香、水菓子付き。写真は6156円)

 浅草・駒形橋のたもと、隅田川沿いに位置する「駒形前川」では、風情ある景色を眺めながら、ゆったりと鰻を堪能できる。創業は江戸末期の文化文政期。200年以上引き継がれるタレは、空襲や地震を逃れてきたという。

「関東大震災のときは、タレの入った壺を大八車に乗せて逃げたと聞いています」(7代目・大橋一仁さん)

 鰻を幾度も返しつつ焼き上げる熟練の技によって、艶やかな飴色に仕上がる。重箱の蓋をあければ、香ばしさをまとった鰻が姿を現わす。タレは江戸前の辛口でさっぱり。身はふんわりと味わい深い。

 醤油とみりんしか使わずに継ぎ足された秘伝のタレ。詩人の高村光太郎や作家の池波正太郎も駒川前川の味を愛した。

 老舗の味を守りながら、新しい食の提案も行なう。スペインワインの輸入販売も手掛け、ここでしか味わえない鰻とワインのペアリングも楽しめる。

醤油とみりんしか使わずに継ぎ足された秘伝のタレ

「う巻」1296円

国産養殖鰻の中でも厳選されたものだけを扱う

広間の大窓からは隅田川に架かる駒形橋、東京スカイツリーが

新丸ビル店、東京スカイツリータウンソラマチ店も

■駒形 前川
住所:東京都台東区駒形2-1-29
営業時間:11時半~21時(L.O.20時半)
※売り切れ次第終了
定休日:年中無休

●取材・文/戸田梨恵、撮影/内海裕之

※週刊ポスト2019年7月12日号

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