ライフ

ママ友SNSで頻発 「コメントマウンティング」の傾向と対策

ママ友とのSNSでの交流は楽しいものだったのだが...

ママ友とのSNSでの交流は楽しいものだったのだが…

 マウンティングとは、元々サルなどが相手に馬乗りになって個体間の優位性を示す行為のこと。人間関係で使われるときは、自分が上だと格付けしてアピールしてくる行為を指している。2010年代以降は女性の人間関係におけるマウンティングがたびたび取り上げられ、SNSでも同様の事象が多発している。SNSでのトラブル実態に詳しい ITジャーナリストの高橋暁子さんが、SNS投稿へのコメントという形をとったマウンティングの実態について解説する。

 * * *
 SNSでは今、コメントマウンティングが問題となっている。

「最近太っちゃって、50キロ超えそう。ダイエットしなきゃ」
「旦那さん、家事してくれるんでしょ。うちなんて昇進したら仕事がますます忙しくなっちゃって家事なんてしないから、早く帰れる旦那さんが羨ましい」
「私立校は教育費がかかりすぎて大変。うちもお宅みたいに公立校に行けばよかった」

 上のような、一見自虐風なのに馬鹿にされたと感じる、イラッとさせられるコメントをされたことがある人は少なくないだろう。そもそもSNS投稿へのコメントは、投稿した人にとってみれば、読者からの反応があった証拠なのでうれしさを感じるもののはずだ。ところが、発言主を褒めるふりをして自慢が目的のコメントでマウンティングされたら、その喜びも半減する。

 前述のコメントを例にとれば、そもそも体重が50キロを超えたところで大半の女性にとって太ったうちに入らないし、自分の旦那が家事を手伝わない理由として「昇進」したことを伝えるのもわざとらしい。公立校に行けばよかったとだけコメントすれば終わるのに、自分の子供はお金がかかる私立に合格して通っていることを先に伝えるのも、言いたいことの順番が透けて見える。

 これらSNSで行われるマウンティングの特徴は、一見自慢ではなく自虐しているように見えること。認めてほしいが、あからさまに自慢しているとはとられないよう、このようなやり方が多くなるようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

死亡が確認されたシャニさん(SNSより)
《暴徒に唾を吐きかけられ…》ハマスに半裸で連行された22歳女性の母親が“残虐動画の拡散”を意義深く感じた「悲しい理由」
NEWSポストセブン
お騒がせアイドルとして人気を博した榎本加奈子
《略奪婚から20年》43歳の榎本加奈子「爆弾発言アイドル」から敏腕社長に転身「人気スープカレー店売却」で次に狙う“夫婦念願の夢”
NEWSポストセブン
被害者の渡邉華蓮さん
《関西外大の女子大生を刺殺》「自宅前で出待ちされて悩んでいた」殺害された女性宅周辺で目撃されていた「怪しい男」抵抗されながら刺し続けた交際相手の強い殺意
NEWSポストセブン
所属事務所は不倫を否定(時事通信フォト)
《星野源と新垣結衣が完全否定》「ネカフェ生活」NHK・林田理沙アナとの疑惑拡散の背景「事務所が異例の高速対応」をした理由
NEWSポストセブン
退所を発表した松本潤
【松本潤が独立】7月から野田秀樹氏が手がける舞台に出演、ロンドンでも上演 舞台初共演の長澤まさみの“凄み”に刺激を受ける
女性セブン
2018年8月に本誌の取材を受けた際も“ねじねじ”だった(撮影/小暮誠)
急逝・中尾彬さん 萬田久子、名取裕子、由美かおる、安達祐実らとの「美女対談」で際立っていた博覧強記
週刊ポスト
7月のイベントでファンの前に姿を見せる中森明菜(YouTubeより)
《7月のイベントで完全復帰へ》中森明菜、SNS時代にささやかれる不安要素 「陽」の聖子と比較して「陰」と評された歌姫は再びかがやくことができるのか
NEWSポストセブン
大谷のサプライズに驚く少年(ドジャース公式Xより)
大谷翔平、始球式サプライズに「なんてナイスガイなんだ」と全米絶賛 幻となった“真美子夫人の始球式”は7月以降に実現の可能性
女性セブン
9月の誕生日で成年を迎えられる(4月、東京・町田市。写真/JMPA)
【悠仁さまの大学進学】幼稚園と高校は“別枠”で合格、受験競争を勝ち抜いた経験はゼロ 紀子さまが切望する「東京大学」は推薦枠拡大を検討中
女性セブン
杉咲花と若葉竜也に熱愛が発覚
【初ロマンススクープ】杉咲花が若葉竜也と交際!自宅でお泊り 『アンメット』での共演を機に距離縮まる
女性セブン
5月に入り病状が急変し、帰らぬ人となった中尾彬さん
【中尾彬さん逝去】数か月体調優れず、5月に入って容体が急変 葬儀は近親者のみ、妻・池波志乃さんは憔悴しながらも参列者に感謝
女性セブン
亡くなったシャニさん
《7か月を経て…》ハマスに半裸で連行された22歳女性が無言の帰宅、公表された最期の姿「遺体の状態は良好」「肌もタトゥーもきれいに見える」
NEWSポストセブン