まず、面を考えてみたい。現在、品川駅は「ちょっとだけメジャーな山手線の駅」という位置づけだ。駅を中心に賑やかな繁華街が広がっているわけではない。しかしリニアの開通によって周辺の街並みは変わっていくはずだ。

 まず、あまり知られていないがJRの品川駅は港区に立地する。駅の東側のインターシティや駅前の品川プリンスホテルのアドレスは港区。そのあたりに開発余地は乏しいが、品川プリンスの南側エリアは再開発できそうな気がする。

 また、三菱地所の高輪クラブや三菱開東閣あたりは、30年後も現状を継続した施設であるとは思えない。きっとオフィス系なのか住居系なのかは分からないが、超高層のビルにでも生まれ変わっているはずだ。

 インターシティの東側にある中央卸売市場食肉市場は、築地市場のように移転話が持ち上がって、やがてどこかに移され、その後は何かに再開発される可能性もある。もっとも築地市場のような反対運動が起これば、再開発のされた街の完成が2050年に間に合っているかどうかは怪しいところだが……。

 また、品川駅へは徒歩圏となる港区港南は現在のところ埋立地感が強い街並みになっている。時おりタワーマンションが開発されたりしているが、まだまだ開発余地のありそうなエリアだ。そして資産価値へのポテンシャルも秘めている。

 次に線を考えてみる。現在、品川に乗り入れている私鉄は京浜急行線のみ。この京急沿線は、ほぼ並行する京浜東北線や東海道線に比べて、一段低く見られる傾向がある。マンションの資産価値もそれを反映している。

 しかし、リニア開通後は京急線沿線の不動産が注目されるはずだ。特に京急は羽田空港へも乗り入れている。リニア開通後は羽田空港─品川間の街が資産価値を高めそうだ。今からマンションを購入する狙いどころを考えると、北品川や青物横丁あたりではなかろうか。

 少し古いマンションを購入しておくと、そのうち容積率が緩和されて建て直しが可能な物件になる可能性も考えられる。あるいは、旧東海道沿いの小さな商店が売りに出されているのなら、今から押さえておくのも長期戦略だ。

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