しかし、次期五輪相候補には強力なライバルがいる。自民党参院議員会長でJOC副委員長、何より選手として7度の五輪出場を誇る橋本聖子氏だ。森喜朗・東京五輪組織委員会会長の“秘蔵っ子”で次の入閣は既定路線とされている。ちなみに橋本氏も三原氏も前回の東京五輪の年(1964年)に生まれた。
2人と親交がある自民党ベテラン議員が語る。
「三原さんは“恥を知れ”発言で安倍総理から高く評価されている。2人とも入閣の可能性が高いが、橋本さんは病気療養中の池江璃花子選手に関する“五輪の神様”発言(*注)で批判もあるから少子化担当相などに回り、勢いのある三原さんが五輪相を射止めるんじゃないか」
恥じらいなきヨイショで表彰台に一番乗りか。
【*注/白血病を公表した水泳の池江璃花子選手について「オリンピックの神様が池江璃花子の体を使って、オリンピック、パラリンピックというものをもっと大きな視点で考えなさい、と言ってきたのかなと思いました」「池江選手を使って、私たちに叱咤激励してくれているとさえ思いました」などと語った】
※週刊ポスト2019年8月2日号