池江璃花子一覧

【池江璃花子】に関するニュースを集めたページです。

【動画】六代目山口組が機関誌で「池江璃花子の涙に感動」
【動画】六代目山口組が機関誌で「池江璃花子の涙に感動」
 六代目山口組総本部が年3回発行する機関紙『山口組新報』に池江璃花子選手への熱いコメントが掲載されました。 池江選手について〈白血病を患い、過酷な闘病生活からの復活を遂げた女子水泳選手〉として取り上げ〈その屈強なる精神を私たち日本人は見習わなければならない〉と名指しはしないながらも、敬意をこめた文章が綴られています。 女子400メートルメドレーリレー決勝後の池江選手の涙については〈今大会で見せた彼女の涙は決して理解出来る代物ではない。想像を絶する程深いのだ〉と絶賛しています。【↑ 上の写真クリックで動画へ】
2021.10.03 07:00
NEWSポストセブン
「池江璃花子の涙に感動」六代目山口組が機関誌で綴った熱い思い
「池江璃花子の涙に感動」六代目山口組が機関誌で綴った熱い思い
 六代目山口組総本部が年3回発行する機関紙『山口組新報』の最新号が傘下組織に配布された。巻頭には幹部の一言が掲載されるなど山口組の最新情勢を知ることができる資料として警察関係者の間では注目されているが、幹部の旅行手記や、俳句、川柳などのコラムもあり、組員の素顔が窺える一面もある。 最新号には編集部名義のコラムとして、東京五輪の感想が掲載されている。多くの日本人金メダリスト誕生に沸いた東京五輪だったが、分裂抗争中の六代目山口組組員たちもアスリートたちの姿に興奮したようで、〈最高のパフォーマンスで演技する選手には心からエールを送った〉〈日本を代表する若者の活躍で、数々のドラマが生まれ私は感動させられた〉と熱いコメントがズラリ。 記憶に残った競技として〈宿敵アメリカや韓国を破り全勝で金メダルを勝ち取った侍達〉と、野球の侍ジャパンを筆頭に、〈金メダルをもぎ取った卓球男女ダブルスペア〉、〈同日優勝柔道兄妹〉と選手名こそあげないものの、2週間、熱心に観戦していたことが見受けられる。 そんな組員たちの胸をもっとも打ったのは水泳の池江璃花子の復活だったようだ。〈白血病を患い、過酷な闘病生活からの復活を遂げた女子水泳選手〉として、池江の幼少期からの経歴を丁寧に掲載している。2019年2月に池江がSNSで白血病を公表し、そこから懸命の努力で競技の場に戻ったことには〈その屈強なる精神を私たち日本人は見習わなければならない〉と、敬意を示している。  池江は8月1日の女子400メートルメドレーリレーの決勝後、「一度は諦めかけた東京オリンピックだったけど、リレーメンバーとして決勝の舞台で泳ぐことができてすごく幸せだなと思った」と涙をにじませながら胸中を語った。この姿には組員たちも胸を打たれたようで〈結果はどうであれ今大会で見せた彼女の涙は決して理解出来る代物ではない。創造(原文ママ)を絶する程深いのだ〉と絶賛している。 記事の最後は3年後のパリ五輪でのメダル獲得を願って〈どうか頑張って欲しいと心から願う〉と結ばれている。  六代目山口組の組員からの熱いメッセージに当の池江は困惑するかもしれないが、パリ五輪でも強力な応援が繰り広げられることだろう。
2021.09.22 07:00
NEWSポストセブン
卓球、競泳、スケボー、体操、サッカー…東京五輪の名言集
卓球、競泳、スケボー、体操、サッカー…東京五輪の名言集
 日本中が沸いた17日間の東京五輪が閉幕。振り返ってみると大会史上最多の58個のメダルを獲得した功績とともに、選手たちから発された多くの“名言”や“迷言”があった。話題になった言葉たちをその選手の名場面とともにプレーバック。●卓球 水谷隼選手(32才)、伊藤美誠選手(20才)「これまでのすべてのリベンジができた」(水谷)「12才差でもいいペアだと思います」(伊藤) 12才差の年の差ペアが、卓球大国・中国ペアを破り大金星。試合後、伊藤に抱きつきに行った水谷に少し困惑していた伊藤の姿が話題を呼んだ。●競泳 瀬戸大也選手(27才)、萩野公介選手(27才)「メダルは取れなかったが、それ以上に幸せな時間を過ごせた」(瀬戸)「神様がくれた贈り物としか思えない」(萩野) 長年、日本競泳界を引っ張ってきた2人。瀬戸は大会序盤から調子が上がらず、決勝まで進めたのは、個人メドレー1種目だけ。しかし、萩野は涙を浮かべながら瀬戸と決勝で一緒に泳げることを喜んだ。●サーフィン 五十嵐カノア選手(23才)「海の神様ありがとう」 世界最高峰の大技を見事に決めて一躍、サーフィンが注目の的となった。決勝では、大しけでいい波がこない中でも懸命な演技を見せてくれた。●競泳 池江璃花子選手(21才)「リレーメンバーに選ばれて決勝に残れて本当に幸せ」 白血病で一時は、出場すら危ぶまれたが奇跡の回復で東京五輪出場にこぎ着けた。結果は振るわなかったが、泳げる喜びを噛みしめ、次のパリ五輪を見据えていた。●サッカー 久保建英選手(20才)「今までサッカーだけやってきて、 こんな悔しいことってない」 幼少からスペインの名門・バルセロナに入団。天才と言われ続けた彼が、人目もはばからず大号泣。悔しさをバネに今シーズンの大活躍を誓う。●体操 内村航平選手(32才)「僕はもう主役じゃない」 五輪2連覇中のレジェンドが、まさかの予選敗退。次の世代へと道を譲っていく発言も飛び出し、ひとつの時代は終わりを迎えた。●体操 橋本大輝選手(20才)「本当に人生でうれしい瞬間って、一番表せない」 個人総合と鉄棒で金メダル2個を獲得し、“次の内村航平”との呼び声も。パリ五輪では日本体操男子悲願の金メダルを目標に走り続ける。●ソフトボール 上野由岐子選手(39才)「最後まで諦めなければ夢は叶う」 名将・宇津木麗華監督(58)に「投げていただいている」と言わしめたほどの大エース。今大会で女子ソフトボールは消滅するが、偉業は色褪せることはない。●スケートボード 西矢椛選手(13才)「ラスカルの話してました」 競技中に話していたと言っていた“ラスカル”。一時は、さまざまなラスカル説が飛び交ったが、本人から「あらいぐまラスカル」と説明された。●スケートボード 堀米悠斗選手(22才)「メダルをポケモンのカビゴンにつけているんですけど、それにつけたいと思います」 これまで大会で獲得したメダルを自宅にあるカビゴンのぬいぐるみにつけていると発言し注目を浴びた。ファンからは「かわいい」「ギャップ萌え」と歓喜の声が上がった。●解説者 増田明美さん(57才)「ちゃんと彼氏もいる」 女子マラソン・一山麻緒選手(24)の解説での発言が物議を醸した。“詳しすぎる解説者”として知られているが、プライベートまで話さなくてもの声が。大舞台で仇となってしまった。●フジテレビアナウンサー 倉田大誠アナ(39才)「13才、真夏の大冒険」 2004年のアテネ五輪で話題となった「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」を彷彿とさせる今大会の名実況。きっかけは「青天の空だったこと」。●プロスケートボーダー 瀬尻稜選手(24才)「ゴン攻め」「ビッタビタ」 スケートボードの解説が“斬新すぎる”と話題に。本人いわく、ゴン攻めは、攻めている状態。ビッタビタは、狙い通りの場所にハマったときのことだという。※女性セブン2021年9月2日号
2021.08.20 16:00
女性セブン
池江璃花子選手 重症化リスクを乗り越え五輪出場、希望のスタート台へ
池江璃花子選手 重症化リスクを乗り越え五輪出場、希望のスタート台へ
 白血病を短期間で克服し、ついに不可能と言われていた東京五輪出場まで実現。池江璃花子選手は、いまや日本中に勇気を与える存在となった。だが、その彼女がひとり不安の中で闘っていることを我々は知らない。「生きててよかったと素直に思います」 7月4日、この日21才の誕生日を迎えた池江璃花子選手は喜びをこう表現した。池江選手は400mリレーの五輪代表チームの一員として、神奈川県相模原市で行われた記録会に出場。非五輪種目の200mリレーで、チームは日本新記録を樹立した。池江選手は第2泳者として出場し、快挙に貢献している。 チームが東京五輪に向けて弾みをつけた一方で、池江選手は人一倍大きなリスクを抱えながら本番を迎えようとしている。要因はいまだ収束の見えない、新型コロナウイルスだ。 6月28日、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(64才)は、会見で「日本の選手、候補選手たちのワクチン接種に関しては、95%くらいがすでに1回目のワクチンを打っている。95%はかなり高い数字」と強調した。ワクチンは感染予防の安心材料ともいえるが、池江選手には当てはまらない可能性があるのだ。 池江選手の白血病が発覚したのは2019年2月のことだった。「入院生活は当初の予定よりも長引き、約10か月に及びました。抗がん剤治療による抜け毛や吐き気にも苦しめられ、体重は入院前より15kgも落ちたそうです」(スポーツジャーナリスト) その苦しみは、池江選手がのちにテレビ番組で、「(当時は)死んだ方がいいんじゃないかって思っちゃったときもありました」と語ったほどだ。2019年12月に退院するも、競技復帰など考えられる状況ではなかった。「昨年3月、池江さんは406日ぶりにプールに入ることができました。しかし最初は水に顔をつけることも許されない状態からのスタートでした。そればかりか、ほんの少しの練習ですぐに息苦しくなってしまい、再起への道のりはなかなか順調には進まなかったようです」(前出・スポーツジャーナリスト) そこに追い打ちをかけたのが、新型コロナの感染拡大だ。昨年4月から5月にかけて緊急事態宣言が発出され、その間は感染リスクを考慮して、再びプールから離れざるを得なかった。 しかし、度重なる困難も彼女は凄絶な努力で乗り越えた。昨年8月に約1年7か月ぶりにレース復帰すると、次々に好成績を記録していく。そして今年4月4日、東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権で見事優勝を果たし、五輪代表(リレーメンバー)の切符を勝ち取ったのだ。池江選手の復活劇は「奇跡」と称され、日本はもとより、世界中に大きな感動をもたらした。血液がん患者は50%しか抗体ができない そもそも池江選手は東京五輪を諦め、2024年のパリ五輪に照準を定めたはずだった。それが新型コロナの影響で東京五輪が延期。その結果、なんとか出場に間に合った。そうした経緯もあり、池江選手は以前にも増して東京五輪の象徴的存在と見られるように。感染拡大が収まらない中での五輪開催をめぐり、世間で「中止論」が取り沙汰されると、池江選手のSNSには「五輪を辞退してほしい」「反対の声を上げてほしい」といった声が寄せられた。 それを受け池江選手は5月7日、自身のツイッターを更新し《私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません。ただ今やるべきことを全うし、応援していただいている方達の期待に応えたい一心で、日々の練習をしています》と反応している。そしてこの投稿の中で、《持病を持ってる私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています》と、新型コロナに対する不安な胸の内も明かしたのだ。 池江選手は、持病、つまり白血病を克服したと思われているが、この告白で、彼女が日々恐怖と闘っていることが明らかになった。医療ガバナンス研究所理事長で、血液・腫瘍内科が専門の上昌広さんが言う。「新型コロナワクチンを接種して体内に『抗体』を作るためには、白血球の一部である『リンパ球』の働きが必要です。しかし白血病などの血液がんの患者は、白血球に異常が起きていてリンパ球が正常に働かない。そのため、抗体が産生されにくくなります。 ファイザー社製ワクチンに関する報告によれば、『健康的な成人は2回の接種を終えれば95%の感染を予防する』というデータがありますが、がん患者ではそうはいきません。特に、免疫力が低下する血液がんの患者の場合は、その傾向が顕著です。2回打っても半数くらいしか抗体が産生されないでしょう」 退院時のマネジメント事務所の報告によれば、池江選手は入院中に合併症を併発し、化学療法の継続が困難になったことで2019年夏、骨髄移植などに代表される「造血幹細胞移植」を行っている。その後、同年12月の退院時には「寛解」したとされている。 寛解とは、骨髄の中の白血病細胞が5%未満の状態のことを指し、「治癒」とは意味合いが異なる。検査では見つからずとも、白血病細胞が残存している可能性がある状態を指している。「寛解したとしても、まだ2年程度しか経っておらず、白血球の状態は不安定といえます。そのため、抗体が産生されにくい状態に変わりはありません。 池江選手のように造血幹細胞移植を行った患者さんの中には、術後数年間は、移植した細胞が体を攻撃する、GVHD(移植片対宿主病)という合併症を発症するケースもあります。それらを抑えるために、ステロイドなどの免疫抑制剤が投与されます。そうすると免疫不全の状態になるので、ワクチンを接種しても抗体はできにくくなります」(前出・上さん) たとえ抗体が産生されたとしても、不安は残る。「ワクチンの接種は抗体によって感染を防止すると同時に、感染した後の重症化を防ぐ目的もあります。しかし白血病患者の場合は抗体ができたとしても、その働きも弱い可能性があり、健康なかたほどの効果は望めない場合もあります。つまり、健康な人よりも新型コロナにかかった際に、重症化しやすいリスクを抱えているといえます」(前出・上さん) 池江選手のワクチン接種に関し、マネジメント事務所は「お答えすることはできません」とのことだったが、自らのSNSで重症化に関する不安を打ち明けたのには、こうした背景もあるのだろう。それでも彼女は、前だけを見続けてきた。「池江さんはトレーニングを続ける中で、一時は『誰かのために泳ぐのではなく、自分が楽しいから泳ごう』という考えを抱いたことがありました。ですが、自分の泳ぎが周囲への恩返しになり、『コロナ禍で閉塞感が漂う日本を元気にできるのではないか』という気持ちもあるんです。 五輪期間中は海外からも多くの選手団や関係者が来日します。当然、感染リスクは高くなる。池江さんは人一倍、感染対策に気を配りながら、競技に挑まなければいけません。東京五輪はまさに“命がけ”ともいえるのです」(前出・スポーツジャーナリスト) 競技の初日は7月24日、池江選手は困難を乗り越えてスタート台に立つ。※女性セブン2021年7月22日号
2021.07.11 16:00
女性セブン
実績は抜群!メダルの期待大!東京五輪で輝く注目競技と注目選手たち
実績は抜群!メダルの期待大!東京五輪で輝く注目競技と注目選手たち
 開幕日が着々と近づく東京五輪。今大会は地元開催だけに、日本勢のメダルラッシュが期待されている。これまでも世界で結果を残してきた注目選手を紹介しよう。【卓球】石川佳純(28才)、平野美宇(21才) 五輪経験者でメダリストでもある石川選手と今回が初の五輪出場となる平野選手。世界ランキング15位以内に位置する2人はシングルでのメダルのほか、団体戦金メダルも視野に。【水泳】入江陵介(31才)、瀬戸大也(27才)、池江璃花子(21才) メダルゼロだったリオ五輪を経験した入江選手、不祥事で活動停止処分を受けた瀬戸選手と、山も谷もあった2人にはがむしゃらな泳ぎに期待。一方、池江璃花子はリオオ五輪では日本人選手としては初の7種目出場を果たしたもののメダルには届かなかった。東京五輪に向けて奮起している中、2019年に白血病罹患を発表。一時は東京五輪をあきらめ2024年パリ五輪を目指したが、復帰後のめざましい回復で東京五輪内定。【体操】内村航平(32才) 北京、ロンドン、リオに続き4度目の五輪出場。今大会では6種目のオールラウンダーから鉄棒に専念しての挑戦となる。高難度の技を次々披露した選考会と同じ演技ができれば「金メダル間違いなし」との声も。【柔道】阿部一二三(23才)、阿部詩(20才) 6才で柔道を始めた兄を見て、5才で始めた妹が柔道界初めての兄妹で五輪出場。互いに切磋琢磨し、時にはライバルにもなった兄妹が目指すのは「2人で優勝」だ。【ゴルフ】松山英樹(29才) 19才で日本人最年少マスターズ予選通過、PGAツアーで日本人史上最年少優勝と記録を積み重ね、今年4月はマスターズ優勝を飾りゴルフ四大メジャー大会では初の日本人制覇を果たし五輪内定。「五輪もメジャーも大事」と常に試合に真摯な姿勢に好感。【バドミントン】桃田賢斗(26才) ワールドツアー優勝(2015年、2019年)、全英オープン優勝(2018年、2019年)、世界選手権優勝(2018年、2019年)など日本人初の記録を次々達成したエース。金メダルに最も近いのはこの男!?【サッカー】 メキシコ五輪(1968年)での銅メダル以降、五輪表彰台から遠ざかっているサッカーだが、東京五輪では「金メダルも射程圏内」との高評価。久保建英選手(20)や堂安律選手(23)など海外で活躍する鉄壁のU-24勢に加え、吉田麻也選手(32)、酒井宏樹選手(31)、遠藤航選手(28)という“最強”のオーバーエイジ3人が加わり、「いちばんキレイな色のメダルを」という目標も現実に!?※女性セブン2021年7月1・8日号
2021.06.19 16:00
女性セブン
(写真/AFLO)
笹生優花、内村航平、山縣亮太、池江璃花子…輝くアスリートたち
 依然として先が見えない新型コロナウイルスとの闘いだが、東京五輪はいよいよ目前まで迫ってきた。開催がいまだ不透明な中、五輪で活躍が期待される日本人アスリートたちは自身の持つ力を全力で発揮! 好成績と明るい笑顔からパワーと元気をもらおう。【女子プロゴルフ】笹生優花(19才) 全米女子オープンで初優勝(6月7日)。10代でのメジャータイトル獲得は史上2人目で、最年少タイでの優勝に「信じられない」「夢を見てるみたい」と感激しきり。【体操】内村航平(32才) 北京(2008年)、ロンドン(2012年)、リオデジャネイロ(2016年)と3大会連続で出場し、ロンドンとリオでは個人総合連覇を果たしたキングが4度目の五輪を決めた(6月 6日)。個人総合から鉄棒に種目を絞り、「ブレトシュナイダー」などの大技を連発。3大会連続の金に期待!【陸上】山縣亮太(29才) 追い風2mという好条件を生かし、男子100mで日本人4人目となる9秒台を出し日本新記録をマーク(6月 6日)。五輪代表内定のかかる今月の日本選手権に向けて「しっかり気を引き締めて絶対代表権取るぞという強い気持ちを持って臨みたい」と意気込んだ。【水泳】池江璃花子(20才) 東京五輪前最後の主要大会となるジャパンオープンの100mバタフライで優勝(6月6日)。バラフライは池江選手にとって最も得意としていた種目だが、復帰後は体への負担を考慮し充分なトレーニングができず「自信がなかった」とぽつり。それでも試合後は「バタフライで世界に出て行きたい」と大きな笑顔。※女性セブン2021年6月24日号
2021.06.13 16:00
女性セブン
桐生祥秀、玉井陸斗
桐生、大坂、池江ら 五輪に引き裂かれるアスリートたちの肉声
 緊急事態宣言下、東京五輪開幕まで70日に迫る。観客を入れるのか、無観客での開催か、それとも中止なのか。感染対策とワクチン接種はいかなる手順で進むのか。前のめりに突き進む政府、東京都、そしてIOC。頂を目指すアスリートたちは、言葉を選びながら本番に備えて牙を研ぎつづける。代表選手たちの言葉を振り返ろう。桐生祥秀(陸上・男子100メートル候補)「どういう発言をすればいいのか迷っている自分がいる。1戦、1戦、やるしかない」 5月8日、五輪テスト大会に向けた記者会見での発言。五輪選手にワクチンが提供されることについて、「アスリートが特別だと思われてしまうのは残念」と複雑な気持ちをにじませた。玉井陸斗(飛び込み・男子高飛び込み)「ニュースを見て感染者が増えていると、(五輪開催は)怪しいなと思ったが、あると信じてモチベーションを保ってきた」 自身初の代表が決まった5月3日に発言。五輪最終予選を兼ねた国際大会で緊張によるミスが相次ぐも、最後は見事な演技を披露し、土壇場で代表入りを果たした。14歳のアスリートはメダルへの意欲を燃やす。一山麻緒(陸上・女子マラソン)「残り3か月で少しずつ状態を上げていって、五輪本番では皆さんに私らしい元気な走りをお見せできたらいいと思います」 5月5日、北海道で行なわれた五輪マラソンのテストイベントでの発言。代表に内定している一山(左から2人目)はこの日、1時間8分28秒のハーフマラソン自己ベストで優勝。本番に向けて順調ぶりをアピールした。服部勇馬(陸上・男子マラソン)「他の環境というか、医療従事者の皆さんだったり、本当に苦しい状況の中で仕事をされていることを考えると……。僕自身は仕事が走ることであるので、そのことを止めるべきか」 5月5日、一山と同じくテストイベント「札幌チャレンジハーフマラソン2021」に出場。議論が噛み合わない五輪に戸惑いを感じつつも、「しっかりと準備をしていきたい」と話した。新谷仁美(陸上・女子1万メートル)「アスリートだけが特別という形で聞こえてしまっているのが非常に残念。どの命にも大きい、小さいは全くない。アスリート、五輪選手だけはおかしな話。優先順位をつけること自体おかしな話だと思う。どの命も平等に守らないといけない」 5月8日、五輪テスト大会に向けた記者会見でワクチンをアスリートに優先接種することについての発言。接種自体についてはに前向きな意向を示す一方、副反応を心配していることも口にした。市川友美(パラリンピック・ボート・女子シングルスカル)「20代や30代の仕事をしている人に打った方がいいんじゃないかなとは思っている。ただ、海外から来る人が打っているのに、こっちの人は打っていないというのは、おかしいといえばおかしいかな」 5月7日の「アジア・オセアニア大陸予選」PR1女子シングルスカルで優勝、パラ五輪代表に内定。前日、五輪パラリンピック選手へのワクチン確保が発表されたことを受けて。大坂なおみ(女子テニス候補)「特にこの1年は重大なことがたくさん起こっていて、多くの予想外のことが起きた。人々を危険にさらす可能性があるのならば、絶対に議論すべきだと私は思う」 5月9日、イタリア国際出場を前にオンライン記者会見での発言。日本に五輪反対の声が根強いことを受け、選手として五輪開催の希望を表明するも、日本の世論にも理解を示した。錦織圭(男子テニス候補)「選手村で100例、1000例の感染者が出るかもしれない。コロナはとても容易に拡大してしまうから。だから(大坂)なおみが言ったのと同じようなことを言いたい。どう安全にプレーできるか、議論する必要がある」 5月10日、イタリア国際男子シングルスに出場し、1回戦を勝利した後の記者会見で答えた。さらに「簡単ではない。特に今、日本で起きている状況はうまくいっていない」とも。池江璃花子(競泳・女子400メートルリレー、400メートルメドレーリレー)「私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません。ただ今やるべき事を全うし、応援していただいてる方達の期待に応えたい一心で日々の練習をしています。(中略)この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです」 5月7日、自らのTwitterで発言。白血病の療養生活を経て五輪代表入りを決めたにもかかわらず、出場辞退や五輪への反対を求めるメッセージがSNSに寄せられた。匿名の圧力に、自身の心境を吐露した。※週刊ポスト2021年5月28日号
2021.05.17 19:00
週刊ポスト
競泳の東京五輪代表に内定した池江璃花子(時事通信フォト)
池江璃花子の復活に便乗してあの「日大のドン」が表舞台に戻った
“奇跡の復活”を果たした池江璃花子が4月16日、在学中の日本大学を訪れ、競泳の東京五輪代表に内定したことを報告した。そこで、久々にカメラの前に登場したのが日大の田中英寿理事長だった。「田中理事長の存在が注目を集めたのは、2018年5月に日大アメフト部が起こした“悪質タックル事件”の時でした。大学トップでありながら会見もせず、事件から3か月後にようやく謝罪声明を出しただけ。 相撲部総監督でもある田中理事長は“日大のドン”と呼ばれ、大学理事を兼任していた当時のアメフト部監督の後ろ盾といわれていたにもかかわらず、前面に立たない対応が問題視された。そうして表に出ることを避けてきた田中理事長が、池江ら日大の代表内定選手とともに写真に収まり、各紙に掲載されたのです」(日大関係者) 当日は代表取材で、写真は日大からの提供だったというが、それでも“事件の風化”を感じさせる。 日大の志願者数は事件後に数千人単位で激減したものの、2020年にはほぼ事件前の水準まで回復している。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。「日大はもともと大学の広告塔としてスポーツを利用しており、そのなかでアメフト部の事件が起きたわけですが、事件の記憶が薄れてきたところで、池江さんというスターが出てきた。田中理事長ら幹部の期待は大きいということでしょう。 たしかに、池江さんが所属するスポーツ科学部の施設の充実ぶりには目を見張るものがあります。アメフト部の事件直後に高3だった池江さんが進路変更を検討したという話もありましたが、最終的に設備の充実した日大への進学を決めた」 4月21日には、日大大学院在学中の小結・大栄翔、同大OBの幕内・剣翔への化粧まわし贈呈式にも現われた田中理事長。「事件は責任を問われる問題ではないという認識だったのでしょう。これからも田中体制が続くと考えていい」(同前) 日大のドンもいよいよ“完全復活”なのか。※週刊ポスト2021年5月7・14日号
2021.04.28 07:00
週刊ポスト
芸人のなべおさみとも交流がある池江璃花子(時事通信フォト)
池江璃花子の五輪代表内定に、なべおさみ「手かざし」は効いたのか
 競泳日本選手権(4月3~10日)で池江璃花子(20)が50メートル自由形を含む4冠を達成し、東京五輪のリレーメンバーに内定した。この快挙には、北島康介や為末大らアスリート仲間に加え、安倍晋三・前首相や小池百合子・都知事、丸川珠代・五輪相からも祝福の声が続々と届いた。 複数の海外メディアも速報で伝えた池江の五輪代表内定だが、沈黙を守ったままの“友人”がいる。芸人のなべおさみ(81)だ。 2019年8月、白血病闘病中の池江がなべの自宅に通う様子が『週刊新潮』に報じられ、以降もなべと池江の親密な交友が各誌で取り上げられた。「なべさんは患部に手をかざすことで病を癒すことができると周囲に語ってきた。自著『昭和の怪物』でも、がんで胃を全摘出した王貞治さん(80)を手かざしで回復させたと綴っており、池江さんもなべさんの“癒しの力”を頼ったのではないかと言われていました」(スポーツ紙デスク) 退院後もなべから贈られた北朝鮮産のパワーストーンを肌身離さず持っているという報道もあり、〈なべおさみのパワーは本物だったのでは〉といった声がSNS上では相次いだ。 池江の復活について聞こうとなべの自宅に赴くと、対応した女性が「家にはおりません」とインターホン越しに一言話すのみ。なべの所属事務所にも聞いたが、「現在は取材対応をしていない。申し訳ありません」とのことだった。なべを知る芸能関係者が近況を語る。「池江さんの五輪内定には、大変喜んでいますよ。ただ、自分が何かコメントすると祝福ムードに水を差してしまうと考えているようで……。いまは静かに見守っているみたいです」 池江がメダルをかざす日を楽しみにしているのか。※週刊ポスト2021年4月30日号
2021.04.16 07:00
週刊ポスト
池江璃花子、奇跡の780日 驚異の回復へと導いた母の「魔法の言葉」
池江璃花子、奇跡の780日 驚異の回復へと導いた母の「魔法の言葉」
 白血病という大病を乗り越えて掴んだ五輪切符。彼女の“偉業”は、日本のみならず、海外でも大々的に報じられている。彼女が起こした奇跡をひもとくと、その裏には彼女自身の想像を絶する努力、そして最愛の家族の存在があった──。 こんなにも早い復活を、誰が予想しただろうか──。白血病から復帰した池江璃花子選手(20才)が、4月4日、東京五輪代表選考会を兼ねた、日本選手権の女子100mバタフライで優勝。日本水泳連盟が定める400mメドレーリレーの選考基準(派遣標準記録)をもクリアし、リレーメンバーとして東京五輪代表に内定した。さらに8日には100m自由形も制し、400mリレーの内定を獲得している。 池江選手が白血病を公表したのは、2019年の2月12日。わずか780日ほどでの歓喜に、ナビタスクリニック理事長で血液専門医の久住英二さんは「奇跡としか言いようがない」として、こう解説する。「池江さんは2019年の夏に造血幹細胞移植を行っています。これは、手術後に移植した細胞が体を攻撃するGVHD(移植片対宿主病)という疾患をもたらし、食欲はなくなり、筋肉も落ちて、どんどんやせ細っていきます。2年も経っていない状況では、競技に復帰すること自体が難しい。ましてや、五輪代表を勝ち取るタイムを叩き出すなんて信じられません。世界的に見ても『歴史的出来事』といえると思います」 五輪内定直後のインタビューで、池江選手は《努力は必ず報われる》と声を震わせてコメントした。だが実際は、「努力」の二文字では言い表せない壮絶な日々を送っていた。 白血病の治療は心身ともに大きな苦痛を伴う。池江選手も苦痛の連続だった。「抗がん剤の治療が始まると、髪の毛が抜け落ちていくことに大きなショックを受けたようです。10代の女の子ですから、当然です。副作用の吐き気にも悩まされて、1日に5回以上もどしてしまうこともあった。食欲もなく、栄養を点滴で摂取するのが精一杯という日もあったようです」(スポーツジャーナリスト) 当時の様子を、池江選手はのちにテレビ番組で《死んだ方がいいんじゃないかって思っちゃったときもありました》と明かしたほどだ。池江選手を支えたのは、友人や競泳関係者、ファンの人たちからの励ましの声だったという。 なかでもいちばん近くで彼女を支えたのは、母・美由紀さんだった。幼児教育の会社の代表をしている美由紀さんは、とにかく認めて、褒めて、愛して育てるのが教育方針。幼少の頃から池江選手にはポジティブな言葉をかけ続けてきた。「愛娘が病魔に侵され、冷静ではいられないほどつらいはずなのに、それを微塵も感じさせませんでした。お母さんは講演活動などをすべてキャンセルし、毎日のように大きなキャリーケースを引いて、入院中の池江さんのもとへ通っていました。午前中に家を出て、病院を出るのは21時過ぎということも珍しくはなかった。 池江さんが小さい頃から、お母さんはいつも『できるよ』と声をかけて自信を持たせていました。闘病中もこの言葉が、池江さんの支えになっていたようです」(競泳関係者)体重は15kg減、筋力はほぼ失われた 池江選手の入院生活は約10か月に及び、退院することができたのは2019年12月のこと。退院後も、復活への壮絶な努力が続いた。「地元の友達と女子会を楽しめるまでに回復していたのですが、手足は細くなり、以前とは別人なほどやせてしまった。食事中、何度もトイレに立っていましたし……。本人は“食べられないものがいっぱいあって、筋肉がちょっと落ちちゃったの”と話していたけど、闘病生活の大変さが伝わってきました」(池江選手の知人) 長期療養によって体重は入院前より15kgも落ち、筋力はほぼ失われた。闘病前は当たり前にできていた懸垂も、軽くなった体ですら、その細い腕では1回も持ち上げることができなくなっていた。 それでも「できる」という言葉を胸に、諦めることはしなかった。退院直後から自宅にトレーニング器具を設置し、軽い負荷をかけたトレーニングを開始。気が遠くなるような毎日だったが、もう一度プールにもどることを目標にトレーニングを重ねたという。そして昨年3月17日、406日ぶりにプールに入ったことを、SNSで笑顔で報告した。「最初は水に顔をつけることも許されない状態からのスタートでした。地上でのトレーニング同様に、少しずつ練習量を増やしていきました。ただ、少し泳いだだけで苦しく、試合に出ることなんて想像もできなかった」(前出・スポーツジャーナリスト) 待ち望んだプールでの練習再開だったはず。それなのに、弾んだ気持ちは、練習が本格化するにつれて徐々に沈んでいってしまう。 練習でチームメートについていけない。白血病に襲われる前の自分の映像を見返せば、「この人、すごいな」とまるで他人事のような感覚を抱くようになっていた。「もう、自分はダメだ」。そう思う日々が続いた。それでも努力をやめなかったのは、ある心境の変化があったからだ。「ひとり周囲から取り残されたことで、誰かのために泳ぐわけではなくて、自分が楽しいから泳ぐんだということに気づいたそうです。池江さんは常に周囲の期待に応える選手生活を送ってきました。プレッシャーから解放されたことで、持ち前の負けず嫌いも復活したそうです」(前出・スポーツジャーナリスト) 体重を戻すのにも苦労した。競泳はある程度の体重がないと、飛び込みで加速できず、スタートでほかの選手に遅れをとってしまう。池江選手は体重を増やそうと「食トレ」も行っていて、3食以外でも食事をとり、夕食後に無理してラーメンを食べたこともあったという。 目標は2024年のパリ五輪出場だった。しかし、新型コロナウイルスの影響で東京五輪が1年延期になったことで「奇跡」を引き寄せた。筋力や体力は徐々に回復し、昨年8月には東京都の大会で約1年7か月ぶりにレース復帰。10月には日本学生選手権に出場して50m自由形で4位に入賞した。今年に入ると2月の競泳ジャパン・オープンで同種目2位、同月の東京都オープンでは50mバタフライで優勝する。東京五輪出場の期待が高まるなかで迎えたのが、冒頭の日本選手権だった。 五輪内定を決めた池江選手は、インタビューで泣きながら家族への感謝を口にした。「池江選手は決勝のレースで会場入りする際、『ただいま』と口にしました。日本一を決める舞台に帰ってくることができたという思いなのでしょう。母親の美由紀さんの“できるよ”という魔法の言葉が、彼女の強靭なメンタルを支えている。家族のサポートが彼女を絶望のふちからよみがえらせたのです」(前出・競泳関係者) 母と娘が起こした奇跡の物語は今夏、第2章を迎える。※女性セブン2021年4月22日号
2021.04.10 07:00
女性セブン
五輪代表入りの池江璃花子、偉業達成の背景にあった「GRIT」とは?
五輪代表入りの池江璃花子、偉業達成の背景にあった「GRIT」とは?
 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、白血病を克服し、東京オリンピックへの出場権を手にした競泳の池江璃花子選手について。 * * *「努力は必ず報われる」とはよく聞く言葉だが、こんなにも鮮やかにその場面を目にすることがあるのだと、彼女のゴールを見て思った。見た人に勇気と感動を与える結果の裏には、努力を積み重ねてきた本人にとって尋常ではない苦しさや葛藤があっただろう。4月4日、東京オリンピックへの出場を決めた池江璃花子選手は、レース直後のインタビューで、口元を手で覆いこぼれる涙を拭いながら「すごく辛くてしんどくても努力は必ず報われると思います」と声を震わせた。 東京オリンピックの代表選考を兼ねた競泳の日本選手権で、池江選手は4日、女子100メートルバタフライ決勝で3年ぶりに優勝、8日の女子100メートル自由形決勝でも1位を獲得し、東京オリンピックメドレーリレーの代表内定に続き、400メートルリレーの代表入りも決めた。2019年2月に白血病と診断されてから約2年。2018年のアジア大会では、日本人初の6冠を達成し大会最優秀選手にも選ばれ、この年には女子100メートルバタフライで日本記録の56秒08をマーク。絶好調だった彼女にとって、病気の宣告は突然谷底に突き落とされたような気持ちだっただろう。 闘病の様子は度々テレビでも報じられ、退院してからもその動向は話題になっていた。昨年8月にはレースに復帰。こんなに早く復帰できるのかと思いながらも、やはり活躍する姿を期待した。以前とは違う泳ぎを見て、「完全復帰するにはまだまだ時間がかかるだろう」、「それより本当に復帰できるのだろうか?」と思ったものだ。 その後いくつかの大会に出場し、着実に以前の泳ぎを取り戻しつつあったことは知っていたが、1年も経たないうちにここまでの結果を出すとは驚きしかない。池江選手は、得意の女子100メートルバタフライでは57秒77、女子100メートル自由形では53秒98をマークしどちらも優勝。派遣標準記録を突破し、東京オリンピックへの切符を掴んだのだ。 2016年に日本でも出版されベストセラーになったビジネス書に、『GRIT やり抜く力-人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(ダイヤモンド社)がある。著者は米ペンシルベニア大学の心理学教授、アンジェラ・ダックワース氏。この本では、偉業を達成する人に共通するのは「才能」よりも「やり抜く力」という研究成果がまとめられている。 GRITとは、困難にあってもくじけない気概や気骨という意味。ダッチワースの研究によると、目標を達成するには、才能よりも情熱と粘り強さ、継続することが重要であり、さらに目的を見出し、もう一度立ち上がれる考え方を作り、希望を持つことが大切だという。 池江選手にはまさにGRITがあり、それにより見事目標を達成した。彼女のTwitterにはこうある。「パリを目標と言っていたのに心のどこかには東京五輪に行きたいと言う気持ちも少なからずあって、それを達成できたからこその言葉なのかもしれません」。レース直後、「努力は必ず報われる」と語ったことについての言葉だ。 陸上の元日本代表藤光健司氏は、「勝者=報われるという考えだと大半の人の努力が報われていないことになる」と前置きし、「正しい努力とは一体何なのか」とツイート。それに対し池江選手は、「どんな人も、努力はしてると思います。ただその努力という定義も難しいな、と思います。本気で目指してきたことをたとえ達成できなかったとしても、その努力は必ず誰かが見てて、誰かが勇気をもらえるのではないでしょうか」とリツイートした。 報われない努力は多いが、努力の過程で、見ている誰かが勇気をもらえることは、案外多いのかもしれない。
2021.04.09 07:00
NEWSポストセブン
池江璃花子のように、白血病から復帰を果たしたアスリートは多い(時事通信フォト)
プロ野球、Jリーグ… がん、白血病から復活して輝いたアスリート達
 水泳の池江璃花子(20)が白血病の長期療養を経て、東京五輪代表選考会を兼ねた4月の日本選手権への出場権を獲得。2月21日には東京都オープンで優勝するなど、完全復帰を目指している。 池江と同じように、重病を患いながらも、舞い戻ってきたアスリートは多い。元プロ野球選手の岩下修一(47)は、1999年にドラフト4位でオリックスに入団。希少な左サイドスローとして1年目から44試合に登板する活躍を見せたが、2年目の01年7月、「急性骨髄性白血病」と診断された。「このまま野球ができなくなったら、何のためにプロに入ったのかわからない。しかし抗がん剤治療は1回の投与が1週間ぶっ通し。“二度と病院に行きたくない”と思うくらいつらかった。そんな自分を救ってくれたのは、『退院後は再び野球ができる』という主治医と、『来年も契約するので、病気を完全に治してください』という球団の言葉でした」(岩下) 11月に退院するとすぐにトレーニングを再開。正月返上で自主トレに励み、教育リーグでの投球が認められて翌年に開幕一軍の切符を手に入れた。「記者に囲まれたときに“奇跡ではなく、復活と書いてください”と頼みました。奇跡は誰もが無理と思ったことが起きたときに使う言葉。僕は病気が治ると思っていたし、野球もできると思っていましたから」(同前) 岩下は2005年オフに戦力外となったが、日本ハムにテスト入団。1年後、打撃投手に転向し、現在も裏方としてチームを支えている。 がん告知を受けて重い選択を迫られたのは、足のスペシャリストとして活躍していた元広島カープの赤松真人(38)だ。胃がんが判明したのは、2016年のオフ、34歳のとき。医師からは“ステージ3で抗がん剤治療が必要”と言われた。「野球を続けるなら体力が落ちる抗がん剤をやらないという選択もあった。しかし、抗がん剤をやらなければ死ぬ可能性が高い。生きるか死ぬかを考えて、僕は生きるほうを選びました」(赤松) 2018年3月に実戦復帰。2019年に引退したが引退会見では、「病気になってから(プロ野球生活が)長く感じた。ぜいたくな時間でした。楽しかった」と胸を張った。引退後はカープの二軍コーチに就任した。 サッカー界には3年半にも及ぶ闘病生活を経てフィールドに戻ってきた選手がいる。早川史哉(27)は2016年5月、アルビレックス新潟入団1年目に急性白血病が判明。骨髄移植を受けて2017年に退院し、2019年10月、ついに公式戦出場を果たした。「骨髄移植を受けてからが地獄だったそうです。筋力が落ちて歩くことすらできない。やっと歩けるようになっても10分で両足が動かなくなる。2017年末にようやくトレーニングを始めることができましたが、2019年2月に池江選手が同じ病気になったことで、“自分も病気に負けられない”と発奮したそうです」(サッカー担当記者) 海外には、精巣がんが脳や肺など14か所に転移した自転車ロードレースのランス・アームストロング(49)の復活劇がある。「それまで世界ランク1位にのぼりつめたこともあったが、1996年にがんが発覚。腫瘍の摘出手術と化学治療で克服し、1年以上の闘病生活を経て1998年にプロに復帰し、1999年からツール・ド・フランス7連覇の偉業を達成しました。ただ、その後にドーピングが発覚し、1998年以降の成績が抹消されてしまいましたが……」(スポーツジャーナリスト) 池江も必ずや再び最高の輝きを取り戻せる。※週刊ポスト2021年3月19・26日号
2021.03.17 11:00
週刊ポスト
池江璃花子は東京五輪に間に合うか(時事通信フォト)
池江璃花子「奇跡の五輪出場」 難関は21年前の千葉すずルール
 2019年2月に白血病を発症した競泳女子・池江璃花子(20)が、驚異的な復活をみせている。東京都オープン(2月20~21日)の50mバタフライで優勝するなど、“東京五輪に間に合うのでは”と思わせる活躍ぶりだ。 競泳の五輪代表は4月3日からの日本選手権で決まる。池江は同大会で自由形(50m、100m)とバタフライ(100m)の個人3種目で五輪が狙える状況になってきた。 各種目の代表枠は2つ。ただし、日本選手権では2位以内に入るだけでなく、日本水泳連盟が定めた「派遣標準記録」を突破しなくてはならない。「復帰後の池江のタイムは、50m自由形では派遣標準記録に0.5秒以内まで迫るものの、100m自由形、100mバタフライではいずれも2秒以上届かない。白血病発症前の自己ベストではクリアしていたので、持久力がどこまで戻るかがカギだが、個人種目での出場はタイムが高い壁となるかもしれない」(水連関係者) この「順位+記録」の厳しい基準には、元金メダリスト・北島康介も涙をのんだ。2016年リオ五輪選考レースの100m平泳ぎで、北島は2位に入ったものの派遣標準記録に届かず、引退を決めた。「当時、日本水連に抗議の電話もきたが、特例は認められなかった。ただ、キャリア終盤だった北島に対し、池江は泳ぐたびにタイムがよくなっていて、7月の本番までに記録が伸びる可能性は十分にある。日本選手権で『2位以内だけど記録が届かない』ということになれば、世間から北島のとき以上の反応があるのでは」(担当記者) 日本水連はあくまで、「公表している選考基準がすべてです」とするのみ。 こうした基準があるのは2000年シドニー五輪の代表選考時の「千葉すず問題」がきっかけだ。「2大会連続で五輪に出場していた千葉は、国際水連の標準記録をクリアして選考会で優勝したにもかかわらず、日本水連が“世界で戦えるか”を検討した結果、代表から漏れた。不服とする千葉が、スポーツ仲裁裁判所に提訴する騒ぎとなったのです。これを機に基準が明確になった経緯がある」(前出・担当記者) 透明性の高い選考になるきっかけを作った千葉の行動を高く評価する関係者は多い。その厳しい基準をクリアし、池江は笑顔で五輪切符を手にできるか。※週刊ポスト2021年3月12日号
2021.02.27 07:00
週刊ポスト
池江璃花子
池江璃花子が奇跡の復活へ リレーで五輪出場の現実味
 東京五輪が1年延期されたことで、「奇跡の復活」の可能性が浮上しているのが競泳の池江璃花子(20)だ。 メダルの有力候補だった池江だが、2019年2月に白血病を発症。五輪出場を断念し、池江本人も「2024年のパリ五輪を目指す」と語っていた。 しかしその回復ぶりは、2021年の東京五輪にも間に合いそうな勢いだ。 10月には日本学生選手権(インカレ)の50メートル自由形で、日本選手権出場資格となる標準記録を突破。次は1月9・10日に開催される「東京都新春水泳競技大会」の100メートル自由形に出場予定だ。「12月の日本選手権をあえてパスしたのは100メートル種目に出場できるよう練習の強度を上げていくため。勝負は4月3日から行なわれる東京五輪代表選考会のようです。 狙いは4×100メートルリレー代表でしょう。個人種目は派遣標準記録を決勝で突破した上位2選手が条件のためハードルが高いが、リレーは派遣標準記録をクリアした上位4人が内定となる。 男子水泳のメダル候補・瀬戸大也が不倫スキャンダルにまみれ、日本水連は五輪の目玉がほしいのが本音。全力でバックアップするのではないか」(水連関係者) 五輪1年前式典で「1年後の今日、この場所で希望の炎が輝いていてほしいと思います」と語った池江。日本水泳界の希望として光り輝くか。※週刊ポスト2021年1月1・8日号
2020.12.28 11:00
週刊ポスト
2021年の開催の現実味は…(時事通信フォト)
安倍辞任で「2021東京五輪」どうすべきか 郷原信郎氏の意見
 新型コロナウイルス収束の見通しが立たないなか、来年7月開催の是非が議論を呼ぶ東京五輪。安倍晋三首相の辞任は開催の行方にどう影響するのか。日本、そして世界にとって最良の選択とは何なのか、元検事で弁護士の郷原信郎氏(65)の意見は──。 * * * 安倍首相が辞任を表明したことで、来年7月の五輪の開催可否について次期政権が大きな役割を担うことになります。開催判断の最終権限はIOCにあるとはいえ、誰が首相になっても常識的な判断を求めたいと思います。 そもそも世論は、来年7月開催は難しいとの方向に傾いていました。例えば今年7月のNHKの世論調査では、「中止すべき」「さらに延期すべき」が66%でした。新型コロナの感染状況や、開催に向けた追加コストなどを鑑みた結果だと考えられます。 そんな逆風においても安倍首相が来年7月開催にこだわったのは、政権のレガシー(花道)だと考えていたからでしょう。内閣支持率が低下し、世論が五輪中止に傾くなかでも、来年の開催への望みをつなごうとしていた様子が見てとれます。 7月23日の「開催1年前記念イベント」も、その動きのひとつでしょう。白血病からの復帰を目指す競泳の池江璃花子選手(20)が、「今から1年後、オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたら、どんなに素敵だろうと思います」とメッセージを発した。この記念イベントに池江選手が起用された経緯について、毎日新聞「東京開催の危機『池江一択』 組織委、世論の打開狙う オリンピック1年前メッセージ」(7月23日オンライン版)にはこう書かれています。〈大会関係者によると人選は「池江一択」だったという。池江が白血病を公表した昨年2月、池江の呼び掛けに応じて日本骨髄バンクのドナー登録が急増した。社会的な影響力の高さに加え、組織委内には闘病生活を乗り越えプールに戻ってきた池江の起用で、新型コロナウイルスで様変わりした環境に苦悩する世界中の仲間へ勇気を届ける思いも込めた〉 しかし、病から復帰しようとする池江選手の姿勢を、来年7月開催に結び付けることに違和感を覚えた人は多かったと思います。イベントの後、ツイッターで「池江璃花子」と検索すると、「違和感」「政治利用」などの言葉を並べたツイートが見られました。来年7月開催を維持したいという安倍政権や組織委員会の政治的な意図が透けて見えたからではないでしょうか。 7年8か月にわたった長期政権のなかで、政府・与党内からは、常識的にありえないこと、不当なことでも「おかしい」と声をあげる動きが出なくなっていた。これは「桜を見る会」問題の構図とも共通します。公金が投じられる会が、安倍首相の“接待行事”と化していたことを問題視する内閣府や官邸の職員がいたといても、彼らは異を唱えることはできなかったわけです。 五輪開催の是非を論じる際には、来年7月開催のためには多額の追加費用が必要になることも念頭に置くべきです。IOCは800億円程度しか負担しない方針を示しており、日本側の追加拠出は3000億円程度が必要といわれています。しかし、東京都は新型コロナ対策で財政調整金の多くを使い果たしてしまい、追加費用を負担できる状況にありません。必然として、スポンサー企業に頼らざるを得なくなる。 しかし、スポンサー企業にとっては追加費用拠出のメリットは縮小しています。新型コロナにより積極的な宣伝活動が難しく、五輪自体が簡素化されるため、本来の宣伝効果が見込めない可能性が高い。しかも、結局五輪が中止となれば、拠出した費用は戻ってきません。そのような状況で追加拠出を行なえば、株主の利益を損なう結果になりかねず、拠出を決定した取締役が善管注意義務違反に問われる可能性すらあります。 次期政権には、世界や日本国内の感染状況、ワクチンの開発・供給の見通し、追加費用やボランティアの確保の現状等から、本当に来年夏開催できるのかを総合的に検討してもらいたい。その結果、開催困難と判断されるのであれば、IOCと協議して中止を決定するべきです。出場予定の選手達には大変気の毒ですが、決断を長引かせることは、選手にとってかえってつらいことだと思います。 中止の判断を下した場合、選手のためにも中止で終わらせず、2024年のパリ・東京共同開催を検討してもよいかもしれません。フランスも新型コロナのダメージを受けており、競技場などの建設も大幅に遅れる可能性がありますが、東京はすでに施設が揃っている。2都市で共催できれば、国際協調の姿勢を世界に示すことができます。来年7月開催を早めに断念すれば、東京・パリ共催などの新たな可能性を模索し始められます。
2020.09.06 07:00
NEWSポストセブン

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