ライフ

死亡リスク高める糖質制限 「炭水化物が3割以下」は危険

糖質制限でバランス欠けば危険も

糖質制限でバランス欠けば危険も

 根強く今も流行り続けているのが「糖質制限ダイエット」。手っ取り早くやせられるので実践する人が多いが、リバウンドもしやすいため、“万年ダイエッター”を増加させる要因にもなっている。

 長期間、糖質を制限することのデメリットはあまりに大きい。

 国立国際医療研究センターによると、心疾患や腎臓病を含む総死亡率は、高糖質の人と比べて低糖質の人の方が31%高かった。米ハーバード大学が25年間にわたり行った調査でも、最も死亡率が高いのは、食事に占める炭水化物の割合が3割以下の人だったという。工藤内科ダイエット外来の医師・工藤孝文さんが話す。

「通常、成人は1日に必要なカロリーの6割を炭水化物から得ます。そのため、主食を絶ったりするとカロリーが減りすぎてエネルギー不足に陥ります。

 ふらつきやめまいなど日常生活に影響が出るだけなく、筋肉が落ちて、気がつけば見た目はスレンダーでも筋肉はスカスカ、代謝も落ちて悪循環、という状況に陥る。これは“隠れメタボ”の状態で、中性脂肪が体内にたまり、心臓病や脳卒中を招いてしまうのです」

 肥満指数のBMI値で見た研究でも、BMIが高い人より低い人の方が死亡リスクが高いという研究結果がある。女性の場合、BMI19以下になると死亡リスクが61%も上昇するという。

 健康寿命を延ばそうと糖質制限をしているのに、かえって寿命を縮めてしまうのでは本末転倒だ。

※女性セブン2019年9月12日号

糖質制限など生活習慣が不自然なら危険も

糖質制限など生活習慣が不自然なら危険も

関連記事

トピックス

主演映画『碁盤斬り』で時代劇に挑戦
【主演映画『碁盤斬り』で武士役】草なぎ剛、“笠”が似合うと自画自賛「江戸時代に生まれていたら、もっと人気が出たんじゃないかな」
女性セブン
かつて問題になったジュキヤのYouTube(同氏チャンネルより。現在は削除)
《チャンネル全削除》登録者250万人のYouTuber・ジュキヤ、女児へのわいせつ表現など「性暴力をコンテンツ化」にGoogle日本法人が行なっていた「事前警告」
NEWSポストセブン
水卜麻美アナ
日テレ・水卜麻美アナ、ごぼう抜きの超スピード出世でも防げないフリー転身 年収2億円超えは確実、俳優夫とのすれ違いを回避できるメリットも
NEWSポストセブン
撮影現場で木村拓哉が声を上げた
木村拓哉、ドラマ撮影現場での緊迫事態 行ったり来たりしてスマホで撮影する若者集団に「どうかやめてほしい」と厳しく注意
女性セブン
5月場所
波乱の5月場所初日、向正面に「溜席の着物美人」の姿が! 本人が語った溜席の観戦マナー「正座で背筋を伸ばして見てもらいたい」
NEWSポストセブン
電撃閉校した愛知
《100万円払って返金は5万円》「新年度を待ったのでは」愛知中央美容専門学校の関係者を直撃、苦学生の味方のはずが……電撃閉校の背景
NEWSポストセブン
遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜の罪で親類の女性が起訴された
「ペンをしっかり握って!」遺体に現金を引き出させようとして死体冒涜……親戚の女がブラジルメディアインタビューに「私はモンスターではない」
NEWSポストセブン
氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン