ライフ

【法律相談】オートロックが効かず窃盗発生 責任は?

オートロックは万全ではないが…

 防犯対策で頼りになるのがオートロック。一人暮らしの女性の中には、オートロック付きの物件を絶対条件に上げる人も多いが、オートロックが無効になった状態で窃盗が発生した場合、責任は誰が負うべきか? 弁護士の竹下正己氏が回答する。

【相談】
 空き巣の被害に。原因は私のカギのかけ忘れ。ただ、マンションはオートロック式。でも、引っ越し業者が出入りし、ドアを段ボールで目張り、誰でも敷地内に入れる状況でした。この場合、悪いのは私か、ドアを開けっぱなしにしていた業者か。それとも業者や住人に注意喚起を怠った管理会社になりますか。

【回答】
 マンションの玄関のオートロックは、不審者の立ち入りを防ぐことができ、防犯上も有効です。オートロック機能は、上質なマンションの不可欠な条件ともいえます。

 オートロックを無効にすれば、外部から侵入できるのは誰でもわかる常識です。引っ越し業者は、オートロック機能を無効にすることで発生が予見できる結果について、結果発生を回避できる措置を取らなかったとすれば、その結果発生した損害については不法行為責任を負います。

 各居室は施錠されているのが普通ですが、時として忘れることもあります。立ち入った不審者によって、窃盗などの事態が起きることは予見できます。業者は管理会社と連絡の上、立ち入り者を確認する見張りを立てる、居住者にオートロック機能が停止する時間帯を予告し、施錠を促すことなどで侵入者による被害を相当程度防止できるはずで、こうした対応をしなかった業者の責任は問題です。

関連キーワード

関連記事

トピックス

中村佳敬容疑者が寵愛していた元社員の秋元宙美(左)、佐武敬子(中央)。同じく社員の鍵井チエ(右)
100億円集金の裏で超エリート保険マンを「神」と崇めた女性幹部2人は「タワマンあてがわれた愛人」警視庁が無登録営業で逮捕 有名企業会長も落ちた「胸を露出し体をすり寄せ……」“夜の営業”手法
NEWSポストセブン
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
愛子さま、初の単独公務は『源氏物語』の特別展 「造詣が深く鋭い質問もありドキっとしました」と担当者も驚き
女性セブン
“くわまん”こと桑野信義さん
《大腸がん闘病の桑野信義》「なんでケツの穴を他人に診せなきゃいけないんだ!」戻れぬ3年前の後悔「もっと生きたい」
NEWSポストセブン
中森明菜
中森明菜、6年半の沈黙を破るファンイベントは「1公演7万8430円」 会場として有力視されるジャズクラブは近藤真彦と因縁
女性セブン
食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
報道陣の問いかけには無言を貫いた水原被告(時事通信フォト)
《2021年に悪事が集中》水原一平「大谷翔平が大幅昇給したタイミングで“闇堕ち”」の新疑惑 エンゼルス入団当初から狙っていた「相棒のドル箱口座」
NEWSポストセブン
昨年9月にはマスクを外した素顔を公開
【恩讐を越えて…】KEIKO、裏切りを重ねた元夫・小室哲哉にラジオで突然の“ラブコール” globe再始動に膨らむ期待
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト