国際情報

香港デモの逮捕者の約3分1が18歳以下 3人は発砲され重傷

条例案が撤回されても抗議行動がやむ気配はない(dpa/時事通信フォト)

 香港では6月以来、「逃亡犯条例」改正案をきっかけとする抗議活動が続いてるが、10月10日までの4カ月余りで、デモに参加して逮捕された市民の3分の1が18歳以下であることが明らかになった。16歳以下も全体の4.4%を占めているという。このうち、警察官の発砲で撃たれて重傷を負った3人も18歳以下の少年だった。

 香港特別行政区政府は「学校に社会問題を持ち込むべきではない」と述べ、高校生らの授業ボイコットやデモ参加や過激な行動を批判している。しかし、学生側は「勉強よりも自由が大事だと思ってデモに参加している。警察や政府がやっていることはおかしい」と政府の動きに反発を強めており、抗議デモが鎮静化する気配はみえていない。

 香港政府ナンバー2の張建宗・政務官は記者会見で、この132日間で、逮捕されたデモ参加者は2379人で、このうち750人(31.5%)は18歳以下で、16歳以下の少年少女も104人に上っていることを明らかにした。

 張氏は「このような数字は極めてショッキングであり、心痛の極みだ」と述べたうえで、「教師や両親、友人らは非合法な破壊活動に参加すべきではないと忠告すべきだ」と強調した。

 張氏は「破壊活動」について、香港の94カ所の鉄道の駅がデモ隊によって攻撃され、駅構内の施設が損害を受けたほか、2400以上の券売機や900以上の監視カメラが破壊されたことを明かした。

 また、暴力行為によって破損したレールは総計で42kmに達し、全部で2600平方mの道路も被害を受けたほか、信号機も全体の5分の1が作動しなくなっているという。

関連記事

トピックス

筒香が独占インタビューに応じ、日本復帰1年目を語った(撮影/藤岡雅樹)
「シーズン中は成績低迷で眠れず、食欲も減った」DeNA筒香嘉智が明かす“26年ぶり日本一”の舞台裏 「嫌われ者になることを恐れない強い組織になった」
NEWSポストセブン
テレビの“朝の顔”だった(左から小倉智昭さん、みのもんた)
みのもんた「朝のライバル」小倉智昭さんへの思いを語る 「共演NGなんて思ったことない」「一度でいいから一緒に飲みたかった」
週刊ポスト
陛下と共に、三笠宮さまと百合子さまの俳句集を読まれた雅子さま。「お孫さんのことをお詠みになったのかしら、かわいらしい句ですね」と話された(2024年12月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)
【61才の誕生日の決意】皇后雅子さま、また1つ歳を重ねられて「これからも国民の皆様の幸せを祈りながら…」 陛下と微笑む姿
女性セブン
筑波大学・生命環境学群の生物学類に推薦入試で合格したことがわかった悠仁さま(時事通信フォト)
《筑波大キャンパスに早くも異変》悠仁さま推薦合格、学生宿舎の「大規模なリニューアル計画」が進行中
NEWSポストセブン
『世界の果てまでイッテQ!』に「ヴィンテージ武井」として出演していた芸人の武井俊祐さん
《消えた『イッテQ』芸人が告白》「数年間は番組を見られなかった」手越復帰に涙した理由、引退覚悟のオーディションで掴んだ“準レギュラー”
NEWSポストセブン
10月1日、ススキノ事件の第4回公判が行われた
「激しいプレイを想像するかもしれませんが…」田村瑠奈被告(30)の母親が語る“父娘でのSMプレイ”の全貌【ススキノ首切断事件】
NEWSポストセブン
NBAレイカーズの試合観戦に訪れた大谷翔平と真美子さん(AFP=時事)
《真美子夫人との誕生日デートが話題》大谷翔平が夫婦まるごと高い好感度を維持できるワケ「腕時計は8万円SEIKO」「誕生日プレゼントは実用性重視」  
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長。今年刊行された「山口組新報」では82歳の誕生日を祝う記事が掲載されていた
《山口組の「事始め式」》定番のカラオケで歌う曲は…平成最大の“ラブソング”を熱唱、昭和歌謡ばかりじゃないヤクザの「気になるセットリスト」
NEWSポストセブン
激痩せが心配されている高橋真麻(ブログより)
《元フジアナ・高橋真麻》「骨と皮だけ…」相次ぐ“激やせ報道”に所属事務所社長が回答「スーパー元気です」
NEWSポストセブン
12月6日に急逝した中山美穂さん
《追悼》中山美穂さん、芸能界きっての酒豪だった 妹・中山忍と通っていた焼肉店店主は「健康に気を使われていて、野菜もまんべんなく召し上がっていた」
女性セブン
トンボをはじめとした生物分野への興味関心が強いそうだ(2023年9月、東京・港区。撮影/JMPA)
《倍率3倍を勝ち抜いた》悠仁さま「合格」の背景に“筑波チーム” 推薦書類を作成した校長も筑波大出身、筑附高に大学教員が続々
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
【入浴中の不慮の事故、沈黙守るワイルド恋人】中山美穂さん、最後の交際相手は「9歳年下」「大好きな音楽活動でわかりあえる」一緒に立つはずだったビルボード
NEWSポストセブン