スポーツ

ラグビー松尾雄治氏の爆笑秘話、ネタにされた大八木氏が反論

日本代表を和ませる役割も果たした大八木淳史氏(時事通信フォト)

 日本ラグビー界の黎明期を牽引してきた松尾雄治氏(65)が週刊ポスト(11月1日号)で明かしたエピソードが話題となっている。松尾氏は「僕らの時代は知性派のラガーマンなんてまるでいなかった」と笑いながら語り、こんな逸話を明かしてくれた。

〈試合前に「おい、もっと頭を使ってラグビーをやれよ」とアドバイスしたんです。そしたらアイツ、試合中に相手にヘッドバットをかましてペナルティを食らっちゃった。バカヤロー、そっちの頭じゃないよって(笑い)〉

 ここでいう〈アイツ〉とは、ラグビー日本代表の後輩にあたる大八木淳史氏である。本当にそんなことがあったのか。ご本人に聞いてみた。

「週刊ポストに出た松尾さんの記事? 読みましたよ。ボクの話が結構ありましたよね。“頭で行け”と言われてヘッドバットをしてペナルティになったとか、“平家の泣き所”と叫んでいたとかね……」

“平家の泣き所”とは、松尾氏が試合中に倒れ込んだ大八木氏のもとへ駆け寄ると、「平家だよ、平家が痛い!」と叫んでいたというエピソードだった。戸惑う松尾氏に対し、大八木氏は「平家の泣き所だよ!」と言い放ち、周囲のチームメイトから「バカヤロー、“弁慶の泣き所だよ!”」と突っ込みが入って試合中に皆がズッコケたというのである。大八木さん、これも本当ですか?

「どの話も本当といえば本当ですが、違うといえば違う。ヘッドバットをしたのはウォーミングアップ中のこと。“頭を使ってやれよ”と言われたので、“これですか”と、冗談でやってみせた。実際の試合でやるわけがないでしょう!

“平家の泣き所”も、実際にボクが言ったのは“平家の笑いどころ”でした。わざと言い間違えるギャグですよ、ギャグ。こう見えても、同志社大卒ですからね(苦笑)」

 そう“弁明”した上で、当時の代表チームの空気をこんなふうに振り返る。

「ボクや平尾(誠二)が日本代表に入る前は、松尾さんを頂点にした“軍隊”だった。上下関係が厳しく、完全な体育会系です。ニコリともしない。そこに関西の自由な校風の同志社大のボクたちが入ったわけです。愉快なチームにするために、ボクはもちろん、平尾だって関西人のノリでボケ役もやってましたよ。松尾さんについても笑えるエピソードは一杯ありますが……大先輩の名誉のために黙っておきます(笑い)」

関連記事

トピックス

グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
民放ドラマ初主演の俳優・磯村勇斗
《ムッチ先輩から1年》磯村勇斗が32歳の今「民放ドラマ初主演」の理由 “特撮ヒーロー出身のイケメン俳優”から脱却も
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン