JBCクラシックの覇者チュウワウィザードは13戦8勝2着3回3着2回と、デビュー以来すべて馬券圏内。それもすべて1番人気か2番人気を背負って期待に応えてきている。少し人気を落とすことが予想される今回は、騎乗停止明けの福永騎手が、その力を引き出しそうだ。昨年の覇者ルヴァンスレーヴとは同じ年のいとこ同士という血統背景も魅力。鬼籍に入ったばかりのキングカメハメハは、今年まだGⅠ勝利がないが、ダートでも2頭の勝ち馬を出している。
払戻金でいえば馬連が3桁(100円台)で収まったのは2回だけ。ワイドでさえも6割近くが1000円以上、三連単も15回のうち13回が2万円以上ついていて、穴党が小躍りしそうな高配当傾向。それだけ当てにくいということでもあるので、ワイド・三連複・三連単の軸馬と考えるが、人気薄のところではサンビスタの怪走が忘れられないM・デムーロ&角居厩舎のワイドファラオ、複勝率7割超のヴェンジェンスも押さえておきたい。
●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。