2010年11月に恐喝容疑で逮捕され、2014年6月に実刑が確定、収監される。そのわずか1年後の2015年8月に山口組は分裂、2017年4月には再分裂し、以降今日まで3つの山口組が併存している。
「司組長は敵対組織に融和や切り崩しといった温厚路線を取ってきたが、高山若頭は出所後、弘道会の若頭に武闘派で知られる野内正博・野内組組長を昇進させ、組の空気を変えました。これまでは殺人教唆による逮捕を恐れて、トップが命令を下しにくかったが、功を求めて直参組長らが自発的に行動するようになる。
対して、警察は年内にも特定抗争指定暴力団に指定する方針です。そうなれば5人以上で集まるだけで逮捕されるため、司組長、高山若頭がどう対応に動くか、さらに注目が集まる」(ジャーナリスト・伊藤博敏氏)
※週刊ポスト2019年12月20・27日号