細野:お金は死んだら、あの世には持っていけないので、せっかく頑張って貯めたお金なんですから、楽しむために使っていけばいいんです。まさに『家計ノート』の使い方は、2種類あるんです。1つは、現役世代がお金を貯めるため。もう1つが、引退世代が計画的にお金を使えるように管理するため、なんです。だからOさんの場合は「500円貯金」をしながら、そのお金で何ができるのか、を楽しみに考えていたらいいんですよ。
Oさん:そうですよね。私の場合は、海外旅行に行く時の交通費とかを考えたりしています。旅行のために貯めるぞという目標があると、気持ちが高まりますよね。
細野:いや~、本当に理想的で素晴らしいと思います。
Oさん:今のような感じで、この先も大丈夫ですか?
細野:はい。キチンと『家計ノート』で管理さえし続ければ、この先、経済がどうなろうとOさんなら楽しみながら切り抜けられると思います。
◆超低金利時代の家計の心得
家計管理は世代によって意識を変えることが大事。
高齢世代は「上手な資産の減らし方」を考えよう!
【プロフィール】
細野真宏●日常よく目にする経済のニュースをわかりやすく解説した“細野経済シリーズ”が、経済本で日本初のミリオンセラーとなり、ビジネス書のベストセラーランキングで「123週ベスト10入り」を記録した。首相管轄の「社会保障国民会議」などの委員も務め、金融・経済教育の重要性を世に問い続けている。
※女性セブン2020年1月1日号