ライフ

歯肉マッサージが気休め? 歯周病を予防する効果はない

歯肉マッサージに医学的効果はないという(写真/PIXTA)

 口内環境を健康に保つことは認知症予防や糖尿病リスクを下げるために役立つといわれている。口臭予防に気を配ったり、歯ブラシを持ち歩く人も珍しくないが、対策としては意味のないものもある。

 30代以上の3人に2人がかかっており、さらに年齢を経るごとに増えていく歯周病。治療せずにいるといずれ歯を失うことになるばかりか、全身の疾患にも影響するという。

 その対策としてしばしば取り上げられる歯肉マッサージについて、日本歯周病学会専門医で同指導医でもある弘岡歯科医院院長の弘岡秀明さんが解説する。

「歯肉をマッサージすると、たしかに気持ちがいいし、引き締まったような気がする。ですが、歯周病を防いだり、治す効果はありません。歯周病は原因であるプラーク(歯垢)を歯面から物理的に取り除くことによって治るもの。マッサージは気休めです」

 また、何かと歯磨き剤にこだわる人も多いが、これもあまり意味がないようだ。

「歯磨き剤も、フッ素が入っているものであれば虫歯対策として一定の効果が見込まれますが、それ以外のものには大した差がないのが現実です。スーパーやドラッグストアではさまざまな種類の歯磨き剤が売られていますが、それこそが何よりの証拠。もし『これが効く』というものがあるならば、その商品が世界中に広がるはずです」(弘岡さん)

※女性セブン2020年1月1日号

その他の“気休め民間療法”

関連キーワード

関連記事

トピックス

遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
フリー転身を発表した遠野なぎこ(本人instagramより)
「救急車と消防車、警官が来ていた…」遠野なぎこ、SNSが更新ストップでファンが心配「ポストが郵便物でパンパンに」自宅マンションで起きていた“異変”
NEWSポストセブン
モンゴルを訪問される予定の雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、「灼熱のモンゴル8日間」断行のご覚悟 主治医とともに18年ぶりの雪辱、現地では角界のヒーローたちがお出迎えか 
女性セブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
「『逃げも隠れもしない』と話しています」地元・伊東市で動揺広がる“学歴詐称疑惑” 田久保真紀市長は支援者に“謝罪行脚”か《問い合わせ200件超で市役所パンク》
NEWSポストセブン
佐々木希と渡部建
《六本木ヒルズ・多目的トイレ5年後の現在》佐々木希が覚悟の不倫振り返り…“復活”目前の渡部建が世間を震撼させた“現場”の動線
NEWSポストセブン
東川千愛礼(ちあら・19)さんの知人らからあがる悲しみの声。安藤陸人容疑者(20)の動機はまだわからないままだ
「『20歳になったらまた会おうね』って約束したのに…」“活発で愛される女性”だった東川千愛礼さんの“変わらぬ人物像”と安藤陸人容疑者の「異変」《豊田市19歳女性殺害》
NEWSポストセブン
児童盗撮で逮捕された森山勇二容疑者(左)と小瀬村史也容疑者(右)
《児童盗撮で逮捕された教師グループ》虚飾の仮面に隠された素顔「両親は教師の真面目な一家」「主犯格は大地主の名家に婿養子」
女性セブン
組織が割れかねない“内紛”の火種(八角理事長)
《白鵬が去って「一強体制」と思いきや…》八角理事長にまさかの落選危機 定年延長案に相撲協会内で反発広がり、理事長選で“クーデター”も
週刊ポスト
たつき諒著『私が見た未来 完全版』と角氏
《7月5日大災害説に気象庁もデマ認定》太陽フレア最大化、ポピ族の隕石予言まで…オカルト研究家が強調する“その日”の冷静な過ごし方「ぜひ、予言が外れる選択肢を残してほしい」
NEWSポストセブン
大阪・関西万博で、あられもない姿をする女性インフルエンサーが現れた(Xより)
《万博会場で赤い下着で迷惑行為か》「セクシーポーズのカンガルー、発見っ」女性インフルエンサーの行為が世界中に発信 協会は「投稿を認識していない」
NEWSポストセブン