「ノーザンファームのディープ産駒」ということで、やはり人気のレッドベルジュール。バブルガムフェローやグラスワンダー、ローズキングダム同様、1800mから競走馬人生を始めているのが頼もしい。早々と勝ち上がって夏場は休養。28キロ増で臨んだ前走は、出遅れながら直線で内を突き抜けた圧巻の走り。「レッド」でおなじみの東京HR。クラブ馬の御三家サンデーR、社台RH、キャロットの出走がない今回は、シルクRやウインに代わって存在感を見せたいところで、軸馬にはこちらをとりたい。
穴っぽいところでは、デビュー戦にマイルより長い距離を選び、敗戦が糧となっていそうなジュンライトボルトとグランレイ。ダートからの挑戦タガノビューティーもデビューは1800m。ヨハネスブルグ産駒の兄タガノブルグはNHKマイルカップで17番人気ながら2着に入っている。
ホープフルSがGⅠに昇格した後も、最優秀2歳牡馬はFSの勝ち馬だ。その意味を噛み締めながらレースを見守りたい。
●ひがしだ・かずみ/今年還暦。伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。