東京五輪・パラリンピック期間中は、世界中から1000万人以上が東京を訪れるとみられている。公共交通機関への影響はどうなるか、専門家が予測する。
東京2020オフィシャルサポーターであるヤフーの特設サイトでは、「東京2020大会中の混雑予想、注意が必要な駅TOP5」と題した記事を掲載。中央大学理工学部の田口東教授が行なったシミュレーション結果として、競技開始時間と出勤ラッシュが重なる朝に混雑が予想される駅を列挙した。
そこでは、千駄ヶ谷、国立競技場、豊洲、国際展示場、東京テレポート、新木場といった競技会場付近の駅に加え、乗り換え利用の多い新宿、東京、永田町などの駅名が挙がっている。
田口教授が特に注意を促したのは会場最寄り駅以外の駅だ。たとえば永田町はそもそもラッシュ時の利用客が多い上に、会場付近の駅につながる路線が乗り入れ、利用者が最大で40%増しになると予想されている。地下鉄を運行する東京メトロ担当者の説明。
「永田町は会場最寄り駅である新木場、辰巳、豊洲方面に向かう有楽町線への乗換駅で、混雑は予想しています。警備員の増配置や、時間帯で通行ルートの設定等を検討していますが、具体的な対策は未定です」(広報部)
朝のラッシュ時を避け、混雑が予想される駅以外で乗り換えるよう改めたい。
※週刊ポスト2020年2月21日号