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家庭でできるエアコン掃除、ほこりは掃除機と歯ブラシで除去

エアコン掃除のポイントは?

 エアコンのカビや異臭の原因はほこり。でも普段からほこりを取れば、大掛かりな掃除をせずとも清潔に保てます。今回は家庭でできるエアコン掃除のポイントを習得しよう。

●教えてくれた人
松浦純子さん(61才)/家事代行サービス「CaSy」にて、延べ1000軒の家をきれいにしてきたベテランスタッフ。

 室内の空気と一緒にほこりも吸ってしまうエアコンは、家庭でのこまめな掃除が必要。しかし、松浦さんによれば、自分で掃除する場合は手の届く範囲のほこりを取れば充分だという。

「エアコン内部からの風が通るフィルターは、きれいにしておかないとほこりを室内にまき散らしてしまいます。月1回は掃除したいですね」(松浦さん)

 加えて、本体カバーと本体の表面のほこりも取り除きたい。

「季節の変わり目に年4回ほど掃除するときれいな状態を保てます。本体内部は自力では危険なので、2~3年に1度、業者に頼むと無難です」(松浦さん)

 また、エアコンは水分を使って温度調節を行うため、室内機で水分を発生させる冷房時はほこりが濡れて掃除が大変。一方、冬はほこりが乾いているため取りやすい。まずは冬に今までの汚れをしっかり落としておけば、今後の掃除が楽になる。

【フィルターのほこりは掃除機と歯ブラシで取る】

【1】掃除機でフィルターのほこりを吸う

フィルターのほこりは掃除機で吸い取る

 ほこりがエアコン内部に落ちないよう、フィルターを外す前に掃除機でほこりを吸い取る。フィルターがエアコンの奥にあるタイプの場合は、掃除機が届かないため、この工程は行わなくてよい。

【2】浴室で歯ブラシを使って水洗い

塗れたまま取り付けると、エアコンの故障やカビの原因になるため注意!

 フィルターを外したら、浴室などで不用な歯ブラシを使って細かいほこりをかき出しながら水洗いする。汚れがひどい場合は、中性洗剤を直接フィルターにかけてから掃除するとよい。その後、浴室の壁に立てかけて完全に乾かす。

 濡れたまま取り付けると、エアコンの故障やカビの原因になるため注意!

【本体カバーの表面は拭き掃除できれいに】

 常に室内の空気に晒されている本体カバーの表面には、空気中に舞うほこりや皮脂が付く。水に濡らして固く絞った布巾で全体を拭き、から拭きで仕上げる。設置がキッチンの近くで油汚れがひどい場合は、水拭きの段階でアルカリ電解水を使うと洗浄力がアップする。しかも、2度拭きもいらずに便利。

【吹き出し口は左右の風向調整板を重点的に】

●本体表面はくぼみに汚れがたまっている
 本体カバーを取り外し、むき出しになった表面に付いているほこりを、不用な歯ブラシを使い、手が届く範囲で掃除する。くぼんだ箇所は特にほこりがたまりやすいため、要チェック。

●吹き出し口は左右の風向調整板を重点的に
 吹き出し口にはフィルターをすり抜けたほこりが付く。掃除しやすい状態にするため、一度エアコンを作動させて上下の風向調整板を開き、再度運転を止めてから、不用な歯ブラシでほこりをかき出す。特にほこりがたまりやすい左右の風向調整板は、念入りに掃除を。

イラスト/細川夏子

※女性セブン2020年2月27日号

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