企業によるこうした支援は、結果的に多くのファンを獲得することにもつながります。何しろ、今の時代、同様のことが将来的に発生した場合、確実にネットユーザーがSNSで「そういえば○○の時、××社が無料で提供してあれは立派だった」などと思い出し、それがネットニュースになり未来永劫語り継がれるからです。
そういった意味では、餃子の王将と山崎製パンはそうした企業の代表格かもしれません。2018年2月に福井県坂井市の国道8号線が大雪のため一時1500台の車が立ち往生になりました。「餃子の王将丸岡店」は無償で食事を提供し、当時のネットでは同店への称賛の声が多数書き込まれたほか、同社広報部も「誇りに思う」と取材に答えています。
この時は山崎製パンも同県あわら市で、配達中のパンを立ち往生した人々に無償で配りました。同社はその4年前にも同じことをやっており、この2回の支援については「神対応」とネットでは評判になりました。今後、他社が同じようなことをした場合でもこの2社は再び注目を集めるでしょう。
政府が臨時休校の要請を発表して以降、無償支援の動きはますます広がっています。その中から「神対応」したとして語り継がれる企業が出てくるかもしれません。