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「睡眠外来」の秘密 どうやって不眠症を治療するのか

入院して8時間ほどかけて行われる終夜睡眠ポリグラフ検査

 寝つきが悪い、いつも眠気に襲われ仕事に集中できない──。睡眠障害に悩まされる人々の相談や治療にあたっているのが「睡眠外来」だ。

「ブルーライトを用いた電子媒体の普及や慢性的な運動不足などにより、睡眠外来を訪れる患者の数は増加傾向にあります」

 こう語るのは、遠方からの患者にも対応できるよう、新幹線も停車する新横浜駅駅前でクリニック「RESM新横浜」を営む白濱龍太郎院長。訪れる患者の6~7割が不眠症か、睡眠時無呼吸症候群の症状だという。

「まず行なうのは、就寝中の血液の酸素濃度や脈拍数を測る、簡易的な自宅での検査。数値に異常が見られれば、入院して、終夜睡眠ポリグラフ検査で脳波をチェックし、要因を網羅的に見ていくことになります」(白濱院長)

 症状にもよるが、不眠症は生活習慣の根本的な見直しや睡眠薬の処方などで、完治までだいたい3か月以上を要するという。

「午前中に眠気に襲われる、夜中に3回も4回もお手洗いに立つ、などの症状があれば、十分な睡眠がとれていない疑いがあります。こういう場合は、睡眠外来の受診を考えてみてください」(同前)

※週刊ポスト2020年3月20日号

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