パスワードを家族の誕生日、電話番号、住所などにしておくと、あっという間に突破されてしまうだろう。子供に類推されづらいパスワードにした上で、時々履歴を確認して突破されていないか確認することが大切なのだ。

 ちなみに、子供の利用時間問題でたびたび問題とされるゲームについても、小学生に人気のゲーム機Switchなどは「ニンテンドーみまもりSwitch」を使うと時間制限できるようになる。だが、こちらも4桁の暗証番号を入力すれば制限を無効にできるため、こちらも子供に突破されたという話がたびたび、耳に入ってくる。

◆活用したことでわかった、難しさと利点

 長時間利用は、「一日◯時間以内」などの約束と、利用時間制限機能を使えば防げる。最初に約束で決めておけば、自分でコントロールして使えるのがかなり便利だ。我が家の小学生の息子も、ゲームができなくなった後は読書をするなど、違うことをするようになっていた。時間の使い方にメリハリをつけるよい訓練になったかもしれない。

 その読書には、急遽無料公開され電子書籍はとても有用なものだったが、専用アプリではなく、ブラウザ経由で利用するものが多かった。そのため、ふだん子供が端末を利用するときはブラウザ機能をオフにしているのだが、電子書籍のためにオンにしたところ、気づけば勝手に違うサイトを見ていることがあった。ホワイトリストをつくって利用できるものを許可制にすることもできるが、一つ一つすべてリストに追加せねばならず手間がかかってしまった。

 学習コンテンツ利用のためにパソコンを子供に渡した時も、子供だけでは対処できないことがあったのも盲点だった。

 たとえばYouTubeライブで配信されるオンライン授業を視聴していたとき、映像が止まってフリーズしてしまったことがあった。子供は特に対処せず黙って再び映像が流れるのを待っていた。保護者がいてブラウザの再起動をしなければ、続きを視聴できなかったかもしれない。このような突発的なトラブルが起きることもあるのは難しいところだ。

 使い勝手がよいものへの利用に、子供はどうしても飛びついてしまう。オンラインの学習コンテンツはゲームやYouTubeなどに比べると一人で利用しやすさという面ではまだ叶わない。

◆学校が始まっても利用を続けたいモノとは

 我が家では休校期間より以前から、子供に利用させるパソコンやタブレットはパスワードロックをかけた上で、利用時間を制限する機能を施した状態にしている。ゲーム機にも利用時間制限をかけてきた。休校によって自宅で過ごす時間の使い方に目を向けさせられたことで、子供が小さいうちはこのような機能を使ってある程度、機能や時間を制限する方が良さそうだと改めて感じた。

だがここでいう「制限」は、子供のネット利用はしないほうがよいという意味ではない。その便利さと面白さを、適切に楽しめる環境は有用だ。

 休校の間に新しく利用したコンテンツは多い。たとえば、オンライン授業は初めて利用したが、リアルタイムなので質問に対してチャットで回答するなどの参加ができ、子供自身がかなり楽しんでいた。

 ほかには、この4月から必修になるプログラミング教材にも取り組ませた。時間に余裕があったからか、これまでは与えられたものをなぞるだけで終わることが多かったが、自分で工夫してプログラムを組むようになっていった。

 突然、学校が休みになったことで学びの成長がストップしてしまうかもしれないと危惧したが、ネットで無料公開されているものを活用しただけでも全体にPC利用スキルが上がった上、利用できるコンテンツの幅が広がったように思う。

 親として意外だったのは、子供が電子書籍を気に入っていたことだ。小学生は電子よりも紙の書籍を喜ぶ、という思い込みがあったが、読みづらいところは自分で拡大するなどしてストレスなく読めていた。コンテンツさえ良ければ形態に関係なく楽しめたので、電子書籍も選択肢に入れたいと感じた。

 まだ子供と自宅で過ごす時期は続きそうだ。しかし、学習コンテンツや電子書籍などをうまく取り入れ、端末の利用時間を決めてメリハリのある時間の使い方を出来るようにすれば、案外と楽しく過ごせるのではないだろうか。うまく活用して過ごしていただければ幸いだ。

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