ライフ

飼い猫の捜索依頼、プロに頼み約8割が飼い主と再会できる

ペットの捜索を専門に行う藤原博史さん(撮影/大塚七恵)

「うちの猫がいつの間にか外に出てしまい、見つからないんです!」──この時季は、涙ながらに“わが子”の捜索を依頼する飼い主が増える。たまたま開いていたドアから逃げてしまったり、雷などの大きな音に驚いて出奔したり、その原因はさまざまだ。自力で行方を追うも万策尽きて、専門業者への依頼を決意する。

「失踪から1~2週間ぐらい経過して依頼されることが多いですね。捜索は初動が早ければ早いほど、発見の確率は高まるんですが」

 そう語るのは、ペット捜索を専門に行う『ペットレスキュー』代表の藤原博史さん(50才)。生来の動物好きで、同社を立ち上げてから23年の間に、約3000件の依頼を引き受けてきた。猫や犬のほか、うさぎやフェレット、フクロウなど捜索対象は広い。

「猫が7割と圧倒的に多く、2割が犬、その他が1割です。依頼を受けたうちの7割が発見に至り、飼い主さんと再会することができました。猫に限れば、解決率は8割です」

◆ペットの失踪は心に深い傷を負う

 行方不明のペットが見つからないことによって、その後の人生が変わってしまう人もいる、と藤原さんは言う。

「亡くなってしまったなら気持ちの整理もつくでしょう。ですが、行方がわからないままだとあきらめがつかず、その気持ちを引きずることになります。何年、何十年たっても、その思いは消えない。“あのコはどうなったんだろう”“あのとき、こうしていれば”などと自分を責め続けてしまうのです。だからこそ、一匹でも多く発見して、家族の下へと帰してあげたいのです」

 同社設立当初と比較すると、昨今の捜索環境はだいぶ進歩した。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平(時事通信フォト)
オフ突入の大谷翔平、怒涛の分刻みCM撮影ラッシュ 持ち時間は1社4時間から2時間に短縮でもスポンサーを感激させる強いこだわり 年末年始は“極秘帰国計画”か 
女性セブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《巨人の魅力はなんですか?》争奪戦の前田健太にファンが直球質問、ザワつくイベント会場で明かしていた本音「給料面とか、食堂の食べ物がいいとか…」
NEWSポストセブン
10月に公然わいせつ罪で逮捕された草間リチャード敬太被告
《グループ脱退を発表》「Aぇ! group」草間リチャード敬太、逮捕直前に見せていた「マスク姿での奇行」 公然わいせつで略式起訴【マスク姿で周囲を徘徊】
NEWSポストセブン
65歳ストーカー女性からの被害状況を明かした中村敬斗(時事通信フォト)
《恐怖の粘着メッセージ》中村敬斗選手(25)へのつきまといで65歳の女が逮捕 容疑者がインスタ投稿していた「愛の言葉」 SNS時代の深刻なストーカー被害
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
「はい!お付き合いしています」水上恒司(26)が“秒速回答、背景にあった恋愛哲学「ごまかすのは相手に失礼」
NEWSポストセブン
三田寛子と能條愛未は同じアイドル出身(右は時事通信)
《梨園に誕生する元アイドルの嫁姑》三田寛子と能條愛未の関係はうまくいくか? 乃木坂46時代の経験も強み、義母に素直に甘えられるかがカギに
NEWSポストセブン
大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン