「椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は、強い痛みを伴うものの命に関わることはないため、延期になる可能性は高い。
とくに高血圧や糖尿病を併発している患者は、手術にあたり血圧や血糖値をコントロールするため内科との連携が必要になりますが、新型コロナで医療現場がパンクすればそうした連携も取りにくくなる。そのため延期せざるを得なくなるケースも想定されます」
しかし、これらの手術の延期にもリスクはある。
「ヘルニアや狭窄で神経が圧迫されているまましばらく放置すると、手術をしても完全に回復できなくなる恐れがある。首のヘルニアなら手、腰のヘルニアなら足などに一生消えない麻痺が残ってしまう可能性もある」(清水医師)
※週刊ポスト2020年4月17日号