「新宿TOKYU MILANO」の完成イメージ
──渋谷の再開発では、屋上展望空間を備えた「渋谷スクランブルスクエア」(2019年11月開業)が話題になりました。
高橋:再開発の中でも特にシンボリックな最高層の建物です。建物は建てて終わりではなく、これから地元や行政の皆さんとも一体になって、どう渋谷を進化させていくかが大切ですね。
渋谷スクランブルスクエアのコンセプトは「最旬」。お客様に来て頂くたびに新たな発見や驚きをご提供できるよう、常に見直していきます。そこを疎かにしたら、たちまち飽きられてしまいますからね。
──丸の内や虎ノ門など東京は再開発ラッシュです。その中で、若者の街のイメージが強い渋谷をどう発展させていくのでしょうか。
高橋:ちょっと欲張りかもしれませんが、若い方だけでなく、訪日外国人の方にもシニアの方にも楽しんで頂ける街にしたい。他の街と差別化し、全方位のお客様を引きつけるために、渋谷を「エンタテイメントシティ」として活性化していきたいですね。
そのために、新たな施設には劇場や多目的ホールなどを設けました。元々、当社は創業以来、文化事業にも注力してきており、そのノウハウが様々な形で蓄積していますから、今後はさらにソフト面を磨いていきたいと思っています。
渋谷駅周辺だけに目を向けているわけではありません。我々は“グレーター渋谷”と称していますが、これからは渋谷を中心として代官山や表参道、青山などを含めた、2km圏内を見据えた街づくりにも本格的に取り組んでいく考えです。