前立腺がんは再発すると治療法も変化する。
「初発では手術か放射線治療ですが、再発が見つかるとまずホルモン療法を行ないます。ただし全身の骨転移が進んだ場合は、放射線治療でがん病巣を小さくして、下半身の神経圧迫による痛みを軽減するケースもあります」(同前)
前立腺がんと並んで再発しやすいがんとしては中川医師は膀胱がんを挙げる。
「私自身も2年前に膀胱がんを経験しましたが、私のように最も早期でも1年以内の再発率は24%、5年以内では46%に上ります。
膀胱がんは再発しても手術による切除が可能で、死に至るケースは少ないですが、再発率が高いため、その都度手術をすると精神面や経済面での負担が増加します。米国では『いちばんお金がかかるのは膀胱がん』とも言われます」
※週刊ポスト2020年4月24日号