アンケートで怒りをぶちまける人の中には、「官邸へ着払いで返送する」(66歳男性)など、そもそもマスク受け取り拒否の姿勢を見せる人や、「歴史的愚策の証拠としてとっておく」(47歳男性)といった声も数多くあった。70代男性は痛烈な皮肉を込めて、次のようなコメントを寄せた。
「一国の政府が非常事態時に打った“大局的な政策”として配布する2枚のマスクだもの。もったいなくて使えません! 未来永劫、我が家の家宝として後世に伝えるべく保存しておきます」
3月13日から衛生マスクを出品禁止としていたフリマ大手メルカリは、布マスクの順次配布に先立ち改めて「禁止出品物に該当するため、決して出品されないよう、お願いいたします」とのメッセージを出した。いずれにせよ、大金を投じて配布するマスクが感染拡大の防止にどれだけ効果を発揮したか、そしてどれほど有意義な政策だったのかは、コロナ終息後にじっくりと検証する必要があるだろう。