曽氏は4年前の2016年6月、環境汚染の原因になるという理由で市直轄の清掃工場の建設プロジェクトに反対し、大規模なデモを組織したことがある。こうしたことなどから、社会秩序を乱したとされ、すでに7回も起訴されており、当局側にとって「トラブルメーカー」として知れられていた。
曽氏は25日にも再び抗議デモを組織したことで逮捕され、いったんは釈放されたが、その後、4月9日に正式に逮捕、投獄され、現在取り調べ中だ。容疑が固まり次第、起訴され、裁判が行われるとみられる。
これに対して、ネット上では「市政府は曽氏を処罰するためにまったくの濡れぎぬの罪をでっち上げている」と批判。さらに、他のネットユーザーは「当時、提供された食料品は質が悪い上に高くて、まったく話にならなかった。通常は1kgが30元(約450円)くらいの豚肉が100元(約1500円)もしていた。だれがそんなものを買うのか。抗議して当たり前だ。我々は断固、曽氏を支持する」とコメントしたほか、「曽氏がやったことは正当なことだ。中国の『法の支配』はどこにいったのか。法は『党の支配』を受けるのか」などとの意見が書き込まれたが、すぐに削除されたという。