【File.4】怒りのぶつけどころを探し出して常に批判や攻撃を続ける
未知のウイルスとの戦いが続いて、誰もが困難や不安や恐怖を抱えています。そんな気持ちが引き金になっているのか、とくにネットやSNS上では、常に何かに怒り続けている人が少なくありません。国やお役所の対応はたしかに突っ込みどころ満載ですが、目先の留飲を下げるためだけに次々と怒るネタを探しては罵倒しまくるざんねんなおとなが増えています。そのざんねんさは「自粛ポリス」や「不謹慎狩り」と、ほぼ同じ種類です。
【File.5】どう見てもヤル気や能力や当事者意識に欠ける偉い人たち
とはいえ日本の偉い人たちのざんねんさは、さすが筋金入り。混乱した状況だとは思いますが、いつまでたってもヤル気や能力や当事者意識のなさを平気で国内外に発信し続けています。たとえば「アベノマスク問題」にしても、大失敗とわかっているのに撤回できない日本的な体質や、いちばん偉い人がサイズの合わないマスクを意地でつけて日々マイナスのメッセージを振りまいている姿に、絶望的なざんねんさを感じずにはいられません。
ここに紹介した以外にも、まだまだいろんな種類の「ざんねんなおとな」がいます。本家の『ざんねんないきもの事典』と違って、こちらに対してはまったく愛を込められないし、何の癒しも勇気も与えてくれません。子どもたちも見ていないわけはないので、さぞ呆れていることでしょう。子どもたちが未来への夢や希望をなくさないために、ひとりひとりがなるべく「ざんねんじゃないおとな」を目指したいものです。