◆屋久島(鹿児島県熊毛郡屋久島町)
650種以上が確認されているコケのサンクチュアリ
古来の原生林を今にとどめている屋久島は、「ひと月に35日雨が降る」と評されるほど雨が多く、コケの楽園としても知られている。白谷雲水峡やヤクスギランドをはじめとする観察スポットでは、多彩なコケが見られる。(※白谷雲水峡とヤクスギランドは緊急事態宣言期間中閉園のため、開園時期については屋久島観光協会等のHPで要確認)
◆東福寺本坊庭園・北庭(京都府京都市東山区本町15-778)
方丈の東西南北に配された異色の苔庭
本坊の周りに配された4つの枯山水庭園は、昭和を代表する作庭家・重森三玲の作で、釈迦の八相成道にちなんで「八相の庭」と呼ばれる。北庭の「市松の庭」は、ウマスギゴケのモダンな地割と力強い石組による市松模様が美しい。(※しばらくの間、拝観休止)
◆報国寺(神奈川県鎌倉市浄明寺2-7-4)
鎌倉の気候は湿潤で、コケむした石段や美しい苔庭が見られる寺院も多い。「竹の寺」として有名な報国寺もそんな古刹で、山門をくぐれば緑の絨毯が広がり、境内では美しい竹林とともに旺盛なコケの生育が見られる(※緊急事態宣言ならびに外出自粛要請により当分の間、終日閉門、拝観休止。拝観再開についてはHPにて要確認)
■撮影:小島真也(東福寺以外)、水野克比古(東福寺)
※週刊ポスト2020年6月5日号