動画は東京・神田の「らくごカフェ」で撮影
生配信はアーカイブでも視聴できるため、再生回数は合計200万回を超えた。
「行き当たりばったりで生きてきて、ああ、今度は、こんなことになっちゃったと。コロナが流行したことで、演者としては、選択肢が増えました。生で観たほうが何百倍も楽しいと思いますけど、地方に住んでいたり、体が不自由だったりすると、全員がいつでも来れるわけでもないんで」
6月1日、都内では一部の寄席が営業を再開した。入場者数を大幅に減らすなどコロナの影響はまだ残るが、一之輔も、約2か月ぶりに高座に上がった。
「噺が終わって、お辞儀をしたときの拍手が新鮮だった。そうそう、こういう感じで終わるんだって。やっぱりいいなと。客席には相変わらず怠惰な空気が流れてましたね~。そんなところはホッとしました」
ユーチューブでは変わる喜びを味わい、久々の寄席で変わらぬ喜びに浸った。
【春風亭一之輔チャンネル】登録者数:5.32万人
4月21日から10日間、鈴本演芸場(東京・上野)でトリとして高座に上がる予定だった時間に合わせ、10日連続で生配信を実施。寄席の入門講座や演芸場探訪など、落語初心者に向けた動画を公開している。
『笑点』でおなじみの林家たい平もチャンネルを開設(YouTubeより)
『KIKUKIN TV』は登録者数6万人超(YouTubeより)
志の輔も独自チャンネルを開設(YouTubeより)
※週刊ポスト2020年6月26日号