「これは45年前に交通事故死が増え、緊急避難的に自転車の歩道通行を認めたためですが、歩道を通ることで歩行者との接触や自転車同士の事故の遠因に。その後、2015年に車道を走るルールが厳格化されましたが、いまも歩道を通る自転車は多いままですね」(小林さん)。
ただし例外的に、以下の3つの場合に限り歩道の通行が認められている。【1】歩道に自転車通行可の道路標識がある場合、【2】運転者が13才未満もしくは70才以上・身体に障害を負っている場合、【3】安全のためやむを得ない場合。
また、歩道で人や自転車とすれ違う場合は、相手を右に見ながら、左側通行を心がけよう。
◆車道の左側通行が大原則
自転車は車道左側を走るのが原則。最近は、自転車ナビマークも増えている。白線一本の路側帯はあくまで歩行者優先で、左側通行なら自転車も徐行可だが、白線2本の路側帯は、通行禁止だ。
◆歩道で自転車とすれ違うとき
歩道を通るときは、人も自転車も相手を右に見てすれ違うのがルール。追い越す場合も、同様に左側通行を。
◆歩道を通る際は車道寄りを
例外規定にある「安全のためやむを得ない」という理由で歩道を通る場合は、車道寄りを徐行し、すれ違い・追い越しとも左側通行が基本。
※女性セブン2020年7月9日号