異常な眠気を感じたら、当てはまっていないかみてみよう
異常なほど早寝早起きしてしまうという場合は、「睡眠相前進症候群」、反対に、日常生活に支障をきたすほどの夜更かし朝寝坊なら「睡眠相後退症候群」だといえる。
「睡眠相前進症候群は高齢者に多く、夕食後の18~20時には起きていられなくなり、明け方の2~3時に目覚めます。
睡眠相後退症候群は若者に多い。朝起きられずに学校に間に合わず、なんとか登校しても授業中はずっと寝ている。無理して早く起きると、頭痛や頭重感、食欲不振、疲労感、集中力の低下などが表れることも多いのです。
いずれも“起きていなければいけない時間”と“眠りたい時間”が重なっているせいで、社会生活に大きな悪影響を及ぼします」
眠っている間に数秒間以上呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」だった場合、命の危険を伴う。
「睡眠時無呼吸症候群は、無呼吸状態の間、本人に意識はなくても、脳波を測定すると目が覚めているときと同じ状態。呼吸が止まるたびに起きているようなものなので、知らないうちに重度の睡眠不足になっているのです」
その結果、高血圧症や動脈硬化が進行して心筋梗塞などを発症し、最悪の場合突然死に至ることまであるのだ。
※女性セブン2020年7月9日号