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新型新幹線「N700S」 現行車両からの細かすぎる変更点とは

13年ぶりのフルモデルチェンジ(撮影/太田真三)

 7月1日、日本列島を新しい新幹線が走り出す。東海道新幹線の「N700S」だ。実に13年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型新幹線の新装備を、現行車両である「N700A」と比較しながらレポートする。

 見た目だけでは現行車両との変化がわかりにくい「N700S」だが、乗れば違いが実感できる。走り出してまず感じるのは揺れが少なくなったことだ。グリーン車や、先頭車両などの揺れが強い一部の車両に導入されたフルアクティブ制振制御システムにより、横揺れや騒音が低減され、快適性が向上。特にトンネル突入時に、より変化が実感できる。

 安全面では「バッテリ自走システム」を高速鉄道として世界初搭載。走行中に自然災害などが発生して停電、トンネル内や橋梁上で架線からの電力供給が途絶えたとしても、自力走行で安全な場所まで移動可能となった。

 もちろん「コロナ対策」も万全。N700Sに限らず、新幹線の車両は空調・換気装置により常時空気の入れ替えが行なわれており、計算上6~8分ほどで車内の空気が全て新しい空気と入れ替わっている。

「現在、新型コロナウイルスの影響で一時的に輸送量が落ち込んでおりますが、この状況が収束すれば、多くのお客さまにご利用していただけるものと期待しております」(JR東海・新幹線鉄道事業本部副本部長の上野雅之氏)

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